The Agonist - Orphans

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The Agonist - Orphans (2019)
オーファンズ[CD(日本語解説書封入)]

 自分にとってメタルなサウンドを聴くのはかなりストレス発散の意味合いが大きい。一日中、もしくはアルバムまるごとを何枚も何回も聴いている事は多分出来ないし、やってても聴けてないから。バンドの違いは認識するものの、ランダムに流れていたらそこまで作風の違いを意識する事もなく流してしまうだろう。アルバム単位で聴くからこそ聞ける部分は大きい。ただ、その分心構えがあって聴くからなるほど、そういうバンドか、という納得感は割とある。何にせよメタルってのは面白い要素に囲まれている。

 The Agonistというカナダのメタルコアバンドの2019年6枚目のアルバム「Orphans」。ボーカリストがアリッサからヴィッキーに替わってから2枚目となるアルバムだが、ここまで割と時間掛けてのリリースペース。そもそもバンドの変化がシーンに受け入れられたのか、という面を図りながらの活動の意味合いもあったのだろう。既に前ボーカリストのアリッサはArch Enemyで羽ばたいているから、そこは逆に上手く利用した方が良いという打算もあるか。そんな邪推をぶっ飛ばすかのような相変わらずのメタルコアサウンドを新ボーカリストで届けてくれていて、楽曲のレベルはこれまでの作風とさほど変化なく、起伏に富んだブルータルなリフとメタルサウンド、そこにメロディアスとも言える歌メロがデス声と普通の女性ボーカルの声として入ってくる。この辺りはアリッサ時代と同じくバンドのボーカルの使い方として変わっていない部分、そして見事なまでにその使い分けがきちんと出来ていて、作品の質にも反映されているのはThe Agonistと云うバンドのリスナーにしてみれば受け入れやすい。ヴィッキーが好きか嫌いか、ってのもこの辺が上手く出来るかどうか、ってのが大きいだろうし。

 そして今回のアルバムでは更にこれまで以上の迫力とパワーを重ねて打ち出してきているくらい、バンドが充実しまくっている。アリッサ時代に何ら拘ること無く、今のThe Agonistが魅力的なサウンドとパフォーマンスを行うバンドだ、という事を証明している作品。何か凄いぞ、このアルバム。過去最高傑作かもしれん。偏見捨ててアルバムとして聴いてみるとその凄さを所々で実感するし、「The Gift of Silence 」って曲でそいつをより一層実感する。いや、そんな事書けるようになるとも思わなかったが、凄いなぁってホント、思ったからさ。メンバー抜けてどうなるのかな、なんて興味本位で聴いてみたら実はとんでもなく進化していた、ってアルバム。





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フレ
Posted byフレ

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