The Reasoning - Awakening

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The Reasoning - Awakening (2007)
Awakening

 Karnatakaの看板ボーカリスト、レイチェル姫がバンド解散後に選んだ道は何と英国プログレッシブ・ロックの最先端を進んでいたMagendaとの融合、どうもこの辺、恋愛絡みなのかな、後に結婚しているからどっちが先か分からないが、いずれにしてもケルト風シンフォニック・ロックから飛び出した先にプログレッシブ・ロックとの融合と楽しみな世界を切り開いてくれたのがThe Reasoningというバンド。ボーカリストが3人、男性二人にレイチェル姫と云う事で、それはまた…と期待できるデビューアルバム。果たしてどういう風になる事やら…。

 2007年リリースの「Awakening」。冒頭から男性ボーカル中心で、あれ?と云う気もするが、しっかりレイチェル姫の歌も入ってくるので、なかなか印象が異なるボーカルが1曲の中に3人分入ってくるという、不思議な感触。コーラスで登場したり、印象深い部分で出てきたり、楽曲の強弱を歌で付けてしまうという珍しいパターンが出てきている。これまではそういうの無かったから割と新鮮。ある種ゴシック・メタルはそういう部分あるが、もっと明白なスタンスだったから、ここで聴けるようなニュアンスを歌で変えていくという手法とはちょいと違うか。面白い試みです。

 それでいてシンフォニックとプログレの融合なら当然あっち側のサウンドかと思いきや、3人のボーカルを活かす事を最初に考えたらプログレという選択肢ではなく、かなりオルタナティブ的なスタイルに近いロックサウンドが出てきた。それでもボーカルの登場シーンが多いから投げやりなオルタナとは違って聞かせる部分以外はハードに、テクニカルにというサウンドを狙ったらそうなった、という様子。その分レイチェル姫の目立つ箇所が少ないので、その意味では少々不満が残るが、それは次作以降メインに登場する。そして、ここではバンドの実験色が強い作品として仕上がっている、ユニークな取り組みに思えるナイスな作品。





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フレ
Posted byフレ

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