Karnataka - Secrets Of Angels

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Karnataka - Secrets Of Angels (2015)
Secrets Of Angels

 英国シンフォ系女流ロックバンドの源流のひとつでもあるKarnataka。このバンドがあってこそMostly Autumnにも流れるしPanic Roomにも流れる。麗しき女流ボーカルの歌姫達もここを経由して世に巣立っていった。アン・マリー・ヘルダー、ヘザー・フィンドレイに加え、元々のKarnatakaのボーカリストであったレイチェル・ジョーンズ、そしてリサ・フューリーと系譜を辿り、今ではヘイリー・グリフィンズという歌姫がこのバンドのフロントを務めている。そう、今でも、だ。

 2015年にリリースされたKarnatakaの今の所最新作品ともなる「Secrets Of Angels」。1998年のアルバムデビューからアルバム自体は5枚しか出ておらず、その5枚目が本作。それ以外ではライブアルバムやDVDがリリースされている程度と20年選手の割に作品数は少ない。途中バンドが解散していたのは大きいが、2006年に再編成して新たに始動している。元々ケルト風味の入ったシンフォニック・ロックの騎手でもあり、プログレを想像する所でもあるが、それほどにプログレ色は無い。ただ、シンフォニックな歌ものなんてこれまで無かったから形容し難いが故にシンフォロックとなっているだけ。実際は実に聴きやすい女流シンフォロックで美しい事この上ないバンド。これはもう自分も最初から好きで、解散して残念だったもん。それがいつしか再結成してアルバム出したりライブやったりしてて熱心には追いかけていないけど随分楽しませてもらっているバンドのひとつ。憂いが良いんだ。

 ここでのボーカルはまだ若いヘイリー・グリフィンズという女性で、面白いのはレイチェル・ジョーンズ的な歌声をしているのでバンドの歌声としては違和感なく溶け込んでいる。この後にリリースされているライブアルバムを聴いても馴染んでいるし、本作でも何ら違和感なく馴染んでいるのは見事。ここではシンフォロックからもう一歩進んだ、歌もの歌謡シンフォ的サウンドが中心に聞かれるので聴いてみると、なるほどこういうのありか、と思う。これまでのKarnatakaのアルバムはかなりレベルの高い傑作ばかりだったが、本作もそのレベルにある素晴らしきサウンドで構築されているのでどんなバンドなのか、はたまたボーカル替わってるけど、どうなんだ、って疑問にもしっかりとハイレベルに応えてくれてます。素晴らしい。





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フレ
Posted byフレ

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