Luna Rossa - Sleeping Pills & Lullabies

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Luna Rossa - Sleeping Pills & Lullabies (2013)
Sleeping Pills & Lullabies

 Mostly Autumnというバンドは美しき歌姫を3人も抱えていて、それぞれが個性的で且つ魅力的なシンガーだったと言う贅沢なバンドだった。そして皆が皆、きちんと巣立っていってシーンに君臨しているのもその実力の程を示している。一番成功している、と云うか元々それなりにバリューを発揮していた所にMostly Autumnにも参加していた、と云った方が適切だろうか。アン・マリー・ヘルダー女史がMostly Autumnと並行していたバンドがPanic Roomで、こちらも好きなのだが、その後にLuna Rossaというユニットを組んで活動している。これがまた好みな作品なのでここで…。

 Luna Rossaの2013年リリースのファーストアルバム「Sleeping Pills & Lullabies」。先のアン・マリー・ヘルダー女史と元Panic Roomの鍵盤奏者だったジョナサン・エドワーズと組んでいるので、作風の想像は付くだろう。勿論Panic Roomの雰囲気を持ち合わせていて、更に贅肉を削ぎ落とした、素朴な曲調、アレンジに仕上げてのソフトな味わいを感じられる作風。アコースティック中心、ピアノやギター、ストリングスと言った生系の音をアン・マリー・ヘルダー女史の歌声だけで仕上げているので実に聴きやすい。それでいてしっかりと美しき世界観は出し切っているので、正にPanic Roomのアコースティックバージョン。これはアン・マリー・ヘルダー女史もやってみたいと云うはずだろうし、きちんと取り組むはずだ。納得の作風がここに並ぶ。

 このLuna Rossa名義では3枚のアルバムがリリースされているが、今の所アン・マリー・ヘルダー女史が活動しているバンドともなる。この人の歌声はちょいと可愛らしい雰囲気があって自分的好みなので、外せないです。ポップでキャッチーと言えばそれまででもあるが、それだけでもなくロック的な、と云うか英国伝承音楽ルーツ的な所があるように感じているので、そういうのも含めて好きだ。もうロックな世界には来ないとは思うが、この路線で歌い続けてもらえるなら聴いていきたいと思わせる作品。






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フレ
Posted byフレ

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