Iain Jennings - Breathing Space
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Iain Jennings - Breathing Space (2007)

才能あるアーティストは自分の中で完成した音の姿が頭の中で描かれている。それをどこまで再現できるメンバーを集められるか、今の時代ならメンバー集めないでも、まずは音だけを作ってしまえばそれを聞かせてメンバーに伝えるという手段も普通だろう。ただ、そこまで作り込むと相当の時間が掛かるのと、ワンマンのアーティスティックなプレイだけになってしまって、ロックバンドが元来持っている化学反応的なものは期待できない事が多くなる。そこまで完璧なデモテープがあって、バンドで演奏した所でそれ以上のサウンドに仕上がるってのはメンバーがどこまで消化できるか、って事にもつながる。そんな事朝飯前だぜ、ってやってのけるメンツもいるからそれ以上の作品にならない、とは言えないが。
元Mostly Autumnのメンツが揃いも揃ったバンドのブレインでもあったIain Jenningsの2007年にリリースしたソロアルバム「Breathing Space」。ボーカルにはこの頃からMostly Autumnにも参加する事になったオリビア嬢が主役を張っている。知らなかったが、このオリビア嬢、2013年になって、もうひとりのMostly Autumnのブレインでもあったブライアン・ジョッシュと結婚してたのな。この頃はイアインだったんだろうか?などと邪推もしてしまうが…、それはともかく、このアルバムにはそのオリビア嬢を筆頭にギターのブライアンもドラムも皆参加しているのでこりゃもうMostly Autumnです。ヘザー嬢は参加していないから、その違いだけ。即ちオリビア嬢のボーカルスタイルが全面に出てきて、ヘザー嬢との対比をバンド内でやってみたに等しい。結果的にその数年後にはヘザー嬢が脱退してオリビア嬢がメインシンガーになる。当然の流れと言えば当然か。なかなかヘザー嬢も複雑な気分があっただろうなと…。
そんな人間模様はともかくながら、音の世界は当然の如くMostly Autumnと差がない。ただ、鍵盤奏者のソロ作と言う事もあって、ちょいとシンセ色が強いかもしれないくらい。通常ギターで味わい深く弾かれるソロパートが鍵盤で弾かれているという雰囲気。それもCamelみたいで良い雰囲気に聞こえるが。そしてオリビア嬢の人間味のある歌声もしっとりと楽曲に合わせて流れてくるので、なるほどこの路線も捨て難いと感じたのは納得。別バンドで進めても良かっただろうと思うもん。本作以降、実際このアルバムタイトル名「Breathing Space」をバンド名として活動していった事からすればそれも納得。Mostly Autumnからヘザー嬢脱退で敢え無く融合されたとも言えるが。

才能あるアーティストは自分の中で完成した音の姿が頭の中で描かれている。それをどこまで再現できるメンバーを集められるか、今の時代ならメンバー集めないでも、まずは音だけを作ってしまえばそれを聞かせてメンバーに伝えるという手段も普通だろう。ただ、そこまで作り込むと相当の時間が掛かるのと、ワンマンのアーティスティックなプレイだけになってしまって、ロックバンドが元来持っている化学反応的なものは期待できない事が多くなる。そこまで完璧なデモテープがあって、バンドで演奏した所でそれ以上のサウンドに仕上がるってのはメンバーがどこまで消化できるか、って事にもつながる。そんな事朝飯前だぜ、ってやってのけるメンツもいるからそれ以上の作品にならない、とは言えないが。
元Mostly Autumnのメンツが揃いも揃ったバンドのブレインでもあったIain Jenningsの2007年にリリースしたソロアルバム「Breathing Space」。ボーカルにはこの頃からMostly Autumnにも参加する事になったオリビア嬢が主役を張っている。知らなかったが、このオリビア嬢、2013年になって、もうひとりのMostly Autumnのブレインでもあったブライアン・ジョッシュと結婚してたのな。この頃はイアインだったんだろうか?などと邪推もしてしまうが…、それはともかく、このアルバムにはそのオリビア嬢を筆頭にギターのブライアンもドラムも皆参加しているのでこりゃもうMostly Autumnです。ヘザー嬢は参加していないから、その違いだけ。即ちオリビア嬢のボーカルスタイルが全面に出てきて、ヘザー嬢との対比をバンド内でやってみたに等しい。結果的にその数年後にはヘザー嬢が脱退してオリビア嬢がメインシンガーになる。当然の流れと言えば当然か。なかなかヘザー嬢も複雑な気分があっただろうなと…。
そんな人間模様はともかくながら、音の世界は当然の如くMostly Autumnと差がない。ただ、鍵盤奏者のソロ作と言う事もあって、ちょいとシンセ色が強いかもしれないくらい。通常ギターで味わい深く弾かれるソロパートが鍵盤で弾かれているという雰囲気。それもCamelみたいで良い雰囲気に聞こえるが。そしてオリビア嬢の人間味のある歌声もしっとりと楽曲に合わせて流れてくるので、なるほどこの路線も捨て難いと感じたのは納得。別バンドで進めても良かっただろうと思うもん。本作以降、実際このアルバムタイトル名「Breathing Space」をバンド名として活動していった事からすればそれも納得。Mostly Autumnからヘザー嬢脱退で敢え無く融合されたとも言えるが。
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