Triana - Hijos Del Agobio

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Triana - Hijos Del Agobio (1977)
Hijos Del Agobio

 スペインのフラメンコバンドとして知られているもうひとつのバンド、Trianaのセカンド・アルバム「Hijos Del Agobio」は1977年にリリースされているので、欧米の時代性からすると少々遅めのシンフォニックプログレッシブ・ロックとも言えるだろう。そもそもフラメンコロックがどうしてシンフォニックロックになるんだ?と話が混乱しているが、音楽的なスパニッシュのフラメンコと云うのとスペインロックの意味でのフラメンコロックが混同しているからだ。それでも結局そこかしこでスパニッシュでフラメンコな旋律は登場してくるので、それも含めてユニークなフラメンコと融合したロックとして聴いている。

 このTrianaの「Hijos Del Agobio」は冒頭からしてメロトロンの鳴り響く哀愁漂う叙情性の高いシンフォニックなサウンドなので、プログレファンには超ウケる。イタリアンの流れに近いくらいにクサクサだしね。それが1977年にリリースされているのも、あまりに遅れてきたプログレッシブ・ロックと云う印象はある。ただ、その分ある程度完成されているからテンションもレベルも高くて聴き応えあるのは嬉しい。そこに超絶泣き泣きのギターが響き渡るなんて、もう最高のプログレッシブロック、シンフォニック・ロック。歌メロはフラメンコな旋律なのも独自性が高くて、さすがにフラメンコロックと言えばTrianaと云われるだけの事はあるサウンド。

 それにしても日本人的にはこういうクサい泣きの叙情派なシンフォニックなサウンドはウケると思う。スペインという垢抜けた明るい国でこんなベタベタなのが生まれてくるのも不思議だし、それがスペインで定着する程の音楽性なのか、と云われるとかなり疑問を感じるが、実際Trianaはかなり自国では大御所の扱いのようだ。案外スペイン人でも南北で人種が異なる性格持ってるのかもしれない。しかしボーカル…、クサいわ…。



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フレ
Posted byフレ

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