Granada - Espana Ano 75

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Granada - Espana Ano 75 (1976)
Espana Ano 75

 スペインからのフラメンコロックの立役者として知られているバンドと言えばGranadaとTrianaが挙げられる。自分でそこまで知ってたかと云われるとそうでもなくて…、ブログでも取り上げているバンドなので聴いてはいるが、そういう歴史的背景まで意識しての聴き方じゃなかった気がするから、こんかいそういう角度で聴いてきて、なるほど、そうか、と。多分忘れてたんだろう。なかなか新しい知識は身に付かないものだ。だからこそこうして書きまくる事での記録を残しているとも言える。意味あるかどうかはさておきながら…。

 Granadaの1976年リリースのセカンド・アルバム「Espana Ano 75」。アイアクァラズカルロス氏のワンマンぶりが存分に発揮されているアルバムに仕上がっているようで、冒頭からA面全てを使った17分の大作。正に時代がそれを許したと言わんばかりにやりたい放題に17分組み立てて演奏しまくっている。当然ながらその意味では構成も考えているし、主張する楽器プレイヤーおm順番に出て来るから、ジャズ的エッセンスを意識した組み立て方なのは分かる。ただ、ジャズほどのスリリングさは醸し出せてはいない点が大きな違い。ロックの世界で言えば、プログレッシブな展開や妙に凝った展開、と受け止められるインストの大作。賛否両論あるが、これだけの作品が作れる、演奏される、構築されているってのはやはりどうあっても素晴らしいと思う。きちんとメロディアスに展開されているパートも出て来るし、聴いてても飽きてこないのだから。

 ただ、そのテンションがいつまでも続けられるモノでもなく、どこか途中で集中力が切れてしまうのは自分の趣味嗜好だろう。美しく纏まってて、綺麗な音色なのは確かだが、あまりにも綺麗すぎて…、ちょいとロック的には引っ掛かりにくい。彼らはロックやってるつもり無いだろうから、それは当然だろうが。巧いと言えば巧いが、派手さに欠けるアルバムか。



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フレ
Posted byフレ

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