Jimi Hendrix, John McLaughlin - Super Session In NY 1969

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Jimi Hendrix, John McLaughlin - Super Session In NY 1969
Super Session In NY 1969

 ジミヘン没後49年にもなる。ロックが生まれたのが50年代だとするとジミヘンはそこから20年で出てきた天才だった。それから50年近く経過した現在、そこまでの天才は居たには居たのだろうが、そこまで突出して騒がれる存在には時代的にも成り得なかった。あの時代にあれで出てきたからこその天才、それでももはや歴史だ。ジミヘンの天才ぶりはアルバムやライブで数多く語られてきているが、一方では数多くのセッション活動にも熱心だったと云われる。有名なトコロではマイルス・デイヴィスやジョン・マクラフリン、そしてジョニー・ウィンターやジム・モリソン。Trafficの面々とのセッションはアルバム「Electric Ladyland」で陽の目を見ているが、その他は今でもまともなオフィシャル盤ではリリースされていないんじゃないか?ハーフオフィシャル的なのはいくつもあるので聴くには困らないが、軽く聴くレベルだとちょいと辛い。真剣に聴く意思を持たないとね。何せ録音が古いしテープレコーダー一発録音らしいから。

 「Super Session In NY 1969」というタイトルでリリースされてて、マスターテープからのデジタル化だから一番音が良いらしい。ウソかホントかは知らないが、それなりのクォリティで聴けるなら良いでしょ。時代は1969年3月25日の深夜、マイルス・デイヴィスからの紹介でジャムセッションに取り組んだジョン・マクラフリン、ベースのデイブ・ホランドを連れての来場、一方のジミヘンはバディ・マイルスとそのジャズ陣営を迎えてのセッション開始。はてはて、と楽しみに聴き始めるが唐突に出て来るのはジミヘンのストラトサウンドによるブルースの派生からのギターソロプレイ。マクラフリンも応酬するも突出した感は出さないままでのプレイ、無難とも言えるレベルでしか弾いていないようなフシすらある。ベースのデイブ・ホランドはかなりノリノリでプレイしているので、好みのサウンドの問題かな。バディ・マイルスも当然この辺りのセッションは好きな人だからどんどんアグレッシブにプレイしているし、演奏の熱気としては随分と白熱している様相。

 当時からコイツはリリースしようという話が出ていたらしいが、恐らくはジョン・マクラフリン的にイマイチでは?という判断もあったんじゃないだろうか。確かにセッションとしてリリースするには特筆すべき点もなく、サウンドに纏まりが表せるものでもなく、単なるダダ漏れな白熱プレイなので難しかっただろう。ブルームフィールド達の「Super Sessions」みたいになってればリリース出来ただろうに、残念。それにしてもこの熱気、二人共凄いな。フォーマットがブルースだからジミヘンお得感たっぷりの中でのジャムだからねぇ。マクラフリンもヤラれた、ってのあったんだろうか?冷静に聴いてもこんだけジミヘンが好きにギター弾きまくってるのって、普通のライブやアルバムじゃないし、随分な聴き応えです。1時間弾きまくってるからね、これ。

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フレ
Posted byフレ

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