Periphery - Hail Stan

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Periphery - Periphery IV: Hail Stan (2019)
Periphery IV: Hail Stan

 この辺もさほど得意じゃないし、しょっちゅう聴いている音楽でもない。ただ、ユニークなサウンドを出し続けている存在であるのは知ってるし、毎回進化していくスタンスというのも認識しているので新作がリリースされれば何となくは聴いている。どこまでそのアルバムの本質が自分的に理解できるかは自信は無いが、感覚的なトコロでは分かるだろうと。普通に聴いてみてどうなんだろ?ってだけで良いか。

 Periperyの2019年作「Periphery IV: Hail Stan」。4枚目のアルバムと言えども、これだけの凝った作品をリリースしてくるのだから、安直に作れるサウンドじゃないのは一目瞭然。そこにレーベルの移籍、自主レーベルの立ち上げとビジネス面での変化もあったようで、ある種その意気込みが作品に反映されているような面もある。冒頭から17分弱にも渡る超大曲が繰り広げられ、当然ながら飽きること無くとことんまで練り込まれたサウンドとアレンジ、リズム、相変わらずのジェント節にヘヴィなリフレイン、そもそもの構成だって追い掛けられないくらいに行きっぱなしの作品、それでも緊密に練り込まれているからか、もの凄いテンションで聴き続けていないといけない、的な緊張感がある。これまでの作品に比べてもかなりの出来映えに仕上がっているように思えるし、まずはこの大作で息を呑む。なかなか出せないですよ、このテンションの高さは。

 言われてみればアメリカのワシントンのバンド、それでこの妙ちくりんな音を出してくる。相当に考えて作り込んで練り上げている作品だからセンスや感性という面はもちろんあるが、それだけじゃ出来ない音楽集団の意気込みを表す作品。物語のテーマも紐解いていけば更に深い世界観を楽しめる。Periphery聴いてる人って割と知的な方が多いんじゃないかな。そうじゃないと単純にコレいいぜ、なんて言い方出来ないと思うもん。深い音世界があったもんだ。





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フレ
Posted byフレ

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