Bring Me The Horizon - Amo

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Bring Me The Horizon - Amo (2019)
アモ(特典なし)

 Summer Sonic 2019でのBring Me The Horizonを見ていて、一体何だこりゃ?とついつい惹き込まれてしまったのを思い出したので、Bring Me The Horizonの2019年作「Amo」を聴いてた。元々はSlipkont的なスタンスを持ったバンドとしてスタートしてて、先日Slipkont聴いてて、どこか似たようなトコロあるなぁ、と思ってたのが潜在的に繋がってた。それもあって聴いたら、これがまたぶっ飛ぶくらいに驚いた。一体何処から来てどこへ行こうとしているんだ?それとも常に進化していく事をモットーとするバンド、として存在させていく事にしたのだろうか。サマソニ2019でのライブではボーカルの片目は瞳孔が開いたままの色のコンタクトがハメられていた…、即ちデヴィッド・ボウイのオマージュと捉えるならば変化進化していく事への宣言とも言えるか、単なる深読みか。

 Bring Me The Horizonって元々もっとヘヴィなサウンドとメロディアスな歌メロを融合させて独特の音楽性を放っていたが、今回はそのメロディラインや深みに加えて、と云うかヘヴィなサウンドそのものを減らして、代わりにデジタルサウンド、シンセ系の音色でそのサウンドを表現している。だからと言ってメロディや歌のスタンスはさほど変わっていないから同じような音楽性ながらもバックの音色、アレンジが変化したという印象が強い。もっともボーカルの歌い方そのものを変えている部分もあるので、その意味では別バンド的にすら感じてしまう。何やっても売れる自信があったから出来た技なのか、だからこそ売れ続けていけるのか、それは分からないが、少なくともこのチャレンジを楽しむリスナーも相当数いるのは間違いない。

 英国でのBring Me The Horizonの立ち位置は女子高生たちのアイドルバンド、ところが本人たち的にはそこに留まる事などなく、だからこそのアグレッシブなサウンドの進化を狙っていた面もあるだろうか。動機はともかく、このサウンドの進化はまるで別バンドを聴いている感覚にさせるし、だから悪いというのではなく、この世界では最高傑作ですらある。それって本質的に音楽家だから出来る事の証明でしかない。あのナリした若者がそんなに天才的な才能あるのか?あるんだろうなぁ…、コレ、凄いもん。好みかどうかは後回しとして聴いてみるとね。






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フレ
Posted byフレ

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