Hollywood Vampires - Rise
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Hollywood Vampires - Rise (2019)

ファイアーバード使いとしてロック的に知られているギタリストと言えばジョー・ペリーだろうか。メインギターにコイツを据えるという人は実に少ないようで、そういう音なのかな、とも思う。ギブソンのギターでもメインに据えられるのはどうしてもレスポール、ES335くらいで他は大抵サブで出て来る程度だから、ミュージシャンはシビアにギターを捉えている事が伺える。その意味ではギターのメーカーがどこかに偏る事はないのかもしれない。そのジョー・ペリーのバンドと言えば当然エアロスミスだが、今回はちょいとヒネったトコで、Hollywood Vampiresあたりを。
2019年6月にリリースされたHollywood Vampiresのセカンド・アルバム「Rise」。ご存知ジョニー・デップの熱狂ロック少年ぶりが現実の夢となって組まれたバンドで、ジョー・ペリーにアリス・クーパー、ジョニー・デップという強烈なトリオがフロントを占めている。ジョニー・デップはともかく、アリス・クーパーとジョー・ペリーが組んだバンドというだけでも面白いのに、そこに話題性の高いジョニー・デップですか、と。映画俳優のママゴトと思って見てはいけない。ジョニー・デップのロック少年ぶりはその筋では有名らしく、ギターも何百本も持っているというツワモノらしい。その腕前もそりゃそれなりとの事で、ライブのビデオ見ていると、普通に弾けている。プロ的にどうかは分からないが、そのメンツで普通に弾けているのだからそりゃそれなりだろう。今回のセカンド・アルバムはオリジナル曲が大半を占めていて、オーソドックスなロックが繰り広げられてる。ユニークな事に、ジョー・ペリーのリフにアリス・クーパーが歌を乗せていると云う手法なのだろうか、曲が始まるとジョー・ペリーらしく、歌が始まると圧倒的にアリス・クーパーの世界になる。楽曲はジョー・ペリー風味が大きいので多分そういう役割の曲が多いだろうと推測。そこにジョニー・デップ作曲分がいくつか入っているようで、異質な曲も見受けられるが、アレンジの勝利か、面白い風味でアルバムに収まっている。見事に三者三様のスタイルが反映されている案外充実したアルバム。
ベック参加曲は軽快なロックながらもやはり強烈なインパクトを残してて、通常じゃ考えられないメンツを楽しめる。ジョー・ペリーが歌うジョニー・サンダース、ジョニー・デップが歌うボウイ…、ロックもここまで行くと一体どうなんだ?とも思うが、ライブでの多数のカバー曲を前にこのメンツのロック好きさ加減を見ていると、もういいのか、と。アリス・クーパーって前もその手のカバーバンドで歌ってたりするから好きなんだろう。ジョー・ペリーは言わずもがなだし、ジョニー・デップだってそうだろう。何せ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊ファッションでもキースを真似ていたようだし、筋金入り。そんなメンツの作品でバリエーション豊かに、そしてやっぱり何よりもジョー・ペリーとアリス・クーパーのジョイントが大きい。カッコ良いロックアルバムに仕上がってます。

ファイアーバード使いとしてロック的に知られているギタリストと言えばジョー・ペリーだろうか。メインギターにコイツを据えるという人は実に少ないようで、そういう音なのかな、とも思う。ギブソンのギターでもメインに据えられるのはどうしてもレスポール、ES335くらいで他は大抵サブで出て来る程度だから、ミュージシャンはシビアにギターを捉えている事が伺える。その意味ではギターのメーカーがどこかに偏る事はないのかもしれない。そのジョー・ペリーのバンドと言えば当然エアロスミスだが、今回はちょいとヒネったトコで、Hollywood Vampiresあたりを。
2019年6月にリリースされたHollywood Vampiresのセカンド・アルバム「Rise」。ご存知ジョニー・デップの熱狂ロック少年ぶりが現実の夢となって組まれたバンドで、ジョー・ペリーにアリス・クーパー、ジョニー・デップという強烈なトリオがフロントを占めている。ジョニー・デップはともかく、アリス・クーパーとジョー・ペリーが組んだバンドというだけでも面白いのに、そこに話題性の高いジョニー・デップですか、と。映画俳優のママゴトと思って見てはいけない。ジョニー・デップのロック少年ぶりはその筋では有名らしく、ギターも何百本も持っているというツワモノらしい。その腕前もそりゃそれなりとの事で、ライブのビデオ見ていると、普通に弾けている。プロ的にどうかは分からないが、そのメンツで普通に弾けているのだからそりゃそれなりだろう。今回のセカンド・アルバムはオリジナル曲が大半を占めていて、オーソドックスなロックが繰り広げられてる。ユニークな事に、ジョー・ペリーのリフにアリス・クーパーが歌を乗せていると云う手法なのだろうか、曲が始まるとジョー・ペリーらしく、歌が始まると圧倒的にアリス・クーパーの世界になる。楽曲はジョー・ペリー風味が大きいので多分そういう役割の曲が多いだろうと推測。そこにジョニー・デップ作曲分がいくつか入っているようで、異質な曲も見受けられるが、アレンジの勝利か、面白い風味でアルバムに収まっている。見事に三者三様のスタイルが反映されている案外充実したアルバム。
ベック参加曲は軽快なロックながらもやはり強烈なインパクトを残してて、通常じゃ考えられないメンツを楽しめる。ジョー・ペリーが歌うジョニー・サンダース、ジョニー・デップが歌うボウイ…、ロックもここまで行くと一体どうなんだ?とも思うが、ライブでの多数のカバー曲を前にこのメンツのロック好きさ加減を見ていると、もういいのか、と。アリス・クーパーって前もその手のカバーバンドで歌ってたりするから好きなんだろう。ジョー・ペリーは言わずもがなだし、ジョニー・デップだってそうだろう。何せ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊ファッションでもキースを真似ていたようだし、筋金入り。そんなメンツの作品でバリエーション豊かに、そしてやっぱり何よりもジョー・ペリーとアリス・クーパーのジョイントが大きい。カッコ良いロックアルバムに仕上がってます。
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