Ten Years After - Goin' Home!

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Ten Years After - Goin' Home! (1975)
Going Home

 YouTubeでアルバム聴きながらブログ書いてたり、他にもアレコレしてたりってのをいつもしている。自分のライブラリを流している時もあるし、意図的に何かを聴いているという時もあるが、YouTubeで聴いてると、意識してないからアルバムが終わっちゃって、そのままにしとくとある種ラジオと同じで何が次に流れるか分からなくて面白い。意図しなくても次の何かが勝手に流れるし、しかも賢いもので大抵は似たようなジャンルの作品だったり、過去YouTubeで見られた履歴からの関連性で引っ張ってきたりとなかなかユーザーフレンドリーに流してくるという素晴らしきプレーヤーだ。それで、ここの所ちょいと白人ブルース聴いてたから、バターフィールドやブルームフィールド聴いてた後にほっといたらカッチョ良いのが流れてきて、コレって…、って見たら、Ten Years Afterで、なるほど、そりゃカッコ良いわ、と。久しぶりに聴いたから余計にカッコ良くて。

 なので、Ten Years Afterの作品…って好きだからほとんどブログ上には登場してしまっているので、ちょいと邪道だが1975年にリリースされた変則ベストアルバムの「Goin' Home!」を。バンド解体後のベスト盤の割には初期3枚からの抜粋ベスト盤って事で、しかもクリサリスがリリースしているという不思議。その辺りは色々と大人の事情が絡んでいそうなので、追求しないとして、この変則な選曲は一体何だったんだ?とすら思える。A面冒頭が「Hear Me Calling」でアルバム「Stonedhenge」期の曲だが、シングルバージョンを収録、しかしこんなサイケな雰囲気のままの曲だっけな。大人しい曲ながらもしっかりとTYAらしさを出している確かに秀作。同じく「Stonedhenge」からの「Going To Try」も当然ながら妙なコンガチックなサウンドも取り入れたサイケ的な白熱した曲で、確かにTYAのひとつの側面をきちんと出している曲でもあるな、と納得。聴いてて燃えてくるもん。そして「Cricklewood Green」からの「Love Like A Man」のシングルバージョンでワンパターンながらもこれも熱く演奏されている作品。更にまたしても「Stonedhenge」からの「No Title」でこのアルバムの充実度を物語っている。これもサイケ調でブルージーな正に60年代末期のムードたっぷりの作品でバンドの白熱したプレイも消える、ナイスな選曲。

 そしてB面はもう熱気の興奮の渦に巻き込まれる事必至な3曲「I Woke Up This Morning」「Woodchopper's Ball」にとどめの「I'm Going Home」というこれぞTYAの醍醐味をたっぷりと味わえる見事な収録。こんだけ熱気が詰め込まれたプレイをレコードで聴けるってなかなか無いから、生で全盛期を見てたらホント、失神モノだろうと思える。こんなプレイ出来ないだろ。この頃は世界のロックバンドの中で上位3つに入るくらいの素晴らしいライブバンドっても納得だもん。ブルース・ロック、ってのはコレだろ。素晴らしい。改めてアルヴィン・リーの、テン・イヤーズ・アフターの素晴らしいプレイをたっぷりと堪能したベスト盤。なるほど初期3枚からの抜粋ベスト盤で最強かも。





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フレ
Posted byフレ

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