Edgar Broughton Band - Wasa Wasa

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Edgar Broughton Band - Wasa Wasa (1969)
Wasa Wasa

 どうしてそういう流れになるのか、ふと見つけてしまったモンだから聴いてたアルバム。それがまだ本ブログに登場していない作品だったと言うのも既に記憶では補えないので調べてみると、なるほど、そうか、と。そもそも自分のライブラリを聴いたメモ代わりにしている部分もあるブログなのにライブラリにあるアルバムがまだまだ書かれていなくて。全部書くのかな、これ。あまり先のことも後のことも考えずに聴いてるし書いてるからどこまで行ったら良いのか自分でも理解していないままに進んでいるのがちょいと悩ましい。

 Edgar Broughton Bandの1969年リリースのデビューアルバム「Wasa Wasa」。今の時代になればこのバンドがどういったバンドなのか何となく情報はあるから知ってて聴いたり買ったりするだろうが、まだそこまでの情報が無い頃に当然ながら英国の70年前後のアルバムで、ドロドロのブルース云々、黒魔術で云々、サイケでどうの、って形容詞ばかりで、興味をソソったバンド。なかなか手に入らなくて、CD時代になってからの再発系でしばらくしたらリリースされたのかな。3枚目の「エドガー・ブロートン・バンド」はアナログ欲しかったからアナログ探しまくってたが、他はそこまで拘らなかったから聴ける媒体で探しててCDだった気がする。何せデビュー作だからね、どんだけヘヴィーに来るのかと期待しながら聴いたアルバム。

 冒頭からしてもうドロンドロンの超ブルースでしかも上手くはない…、ただ、ボーカルのインパクトが凄い。サイケ的エッセンスもあるダミ声での歌で、ここで既にこのバンド、アルバム聴けるか?って試験石になってるもん。そこを過ぎると実はここまでドロンドロンってのばかりじゃなくて、割と爽やかにザッパ的、アーサー・ブラウン的なのが出てきたり、冗談だろ?って思えるくらいの真剣なヘヴィ作が並ぶ。何せギターの音がとんでもなくチープで刺さってくるなので、このエグさに輪をかけている。これもまたバンドの狙いだったか、楽曲のアレンジなんてのは大した事ないが、歌とギターの強烈なインパクトがバンドを華々しくしている。華々しいってのもおかしな話と思うなかれ、それこそロックバンドな姿だ。最初の嫌悪感的なものを超えるとかなり好ましくなるバンドという印象で、自分は当時も今も、やっぱ面白い、スゲェっていうのは変わらない。こういう熱気がそのまま伝わってくるのが良いよ、ロックってのは。

 驚いたのは何枚かリリースして解散ではなくてしっかりとアルバム6、7枚リリースして70年代を生き延びていたって事。今でも発掘ライブ音源がリリースされたりもするのだから、それなりに好きなリスナーはいるのだろう。確かにそこまで聞いたらライブってどうなってたんだろ?って気になるもんな。



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フレ
Posted byフレ

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