Pete Brown & Piblokto! - The Art School Dance Goes on For Ever
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Pete Brown & Piblokto! - The Art School Dance Goes on For Ever (1970)

70年代前後、ロックが最も熱気に包まれていた頃、自分たちは何でも出来る、とにかくシーンに参加していたい、そこに居たい、という思いが強かったミュージシャンではないアーティスト達が多々居たようだ。その中からはジャケットアートでロックシーンに関わっていったり、照明デザイナーやステージデザイナー、衣装作りなどでも関わっていた人達も多かったようだ。中でも奇特なのはこのピート・ブラウンだろうか。あの伝説のクリームの最初期からシーンに関わってて作詞家という側面からロックシーンに関わっていた人。そういうのってピート・シンフィールドくらいしか他に知らないから、なかなか見当たらない存在。
Pete Brown & Piblokto! の1970年リリースのファーストアルバム「The Art School Dance Goes on For Ever」はそのピート・ブラウンがHis Buttered Ornamentsの次に自分で組んだバンドだ。そもそものバタードオーナメンツはあまりにも強烈なメンツが集まり過ぎて、本質的に音楽家ではないピート・ブラウンには荷が重くなったのか、クリス・スペディングにその人脈連中の面倒を見るのを任せて自分は引いてしまったという経緯らしい。なるほどね、そりゃそうか、と思うし、実際それだけの才能の差があったのは歴然としているから納得。じゃ、こっちのピブロクトはどうなんだ?と。確かにあそこまでのメンツでは無くて、そこそこのミュージシャン連中を集めてのバンドになっているからまだピート・ブラウンも自分のサイズで展開出来そうだと踏んだのだろう。そこがロックミュージシャンとジャズ目指すミュージシャンの違いだった。
とは言っても半分は後にVinegar Joeへ移籍するメンツなので、ブルース・ロック的には熱い面々が揃っていたとも言える。そこでのピート・ブラウンはクリーム時代の経験を生かしてなのか、白熱したバンドを率いている感あってかなり勢いのあるロックらしい作品に仕上がってる。音楽的にはブルースでもジャズでもロックでも何でもごった煮にした正にこの時代の英国ロックの世界そのもの。ところがどういうディレクションなのか、音的には相当にレベルの高い作風に仕上がっている。バンドメンバーの力量のバランスがかなり良かったのか、素晴らしきアルバムになっている。こういうの、どういう言い方のカテゴリになるんだろうか、と毎回思うが、とにかく白熱したバンドでの演奏がそのまま収録されている、熱い世界。全員上手いとは言えないのが親しみを覚える所なのかもしれない。同年にリリースされるセカンドアルバム「サウザンズ・オブ・ア・ラフト」と共に時代の産物ながらも傑作を仕上げてくれたピート・ブラウンの熱意に感謝。

70年代前後、ロックが最も熱気に包まれていた頃、自分たちは何でも出来る、とにかくシーンに参加していたい、そこに居たい、という思いが強かったミュージシャンではないアーティスト達が多々居たようだ。その中からはジャケットアートでロックシーンに関わっていったり、照明デザイナーやステージデザイナー、衣装作りなどでも関わっていた人達も多かったようだ。中でも奇特なのはこのピート・ブラウンだろうか。あの伝説のクリームの最初期からシーンに関わってて作詞家という側面からロックシーンに関わっていた人。そういうのってピート・シンフィールドくらいしか他に知らないから、なかなか見当たらない存在。
Pete Brown & Piblokto! の1970年リリースのファーストアルバム「The Art School Dance Goes on For Ever」はそのピート・ブラウンがHis Buttered Ornamentsの次に自分で組んだバンドだ。そもそものバタードオーナメンツはあまりにも強烈なメンツが集まり過ぎて、本質的に音楽家ではないピート・ブラウンには荷が重くなったのか、クリス・スペディングにその人脈連中の面倒を見るのを任せて自分は引いてしまったという経緯らしい。なるほどね、そりゃそうか、と思うし、実際それだけの才能の差があったのは歴然としているから納得。じゃ、こっちのピブロクトはどうなんだ?と。確かにあそこまでのメンツでは無くて、そこそこのミュージシャン連中を集めてのバンドになっているからまだピート・ブラウンも自分のサイズで展開出来そうだと踏んだのだろう。そこがロックミュージシャンとジャズ目指すミュージシャンの違いだった。
とは言っても半分は後にVinegar Joeへ移籍するメンツなので、ブルース・ロック的には熱い面々が揃っていたとも言える。そこでのピート・ブラウンはクリーム時代の経験を生かしてなのか、白熱したバンドを率いている感あってかなり勢いのあるロックらしい作品に仕上がってる。音楽的にはブルースでもジャズでもロックでも何でもごった煮にした正にこの時代の英国ロックの世界そのもの。ところがどういうディレクションなのか、音的には相当にレベルの高い作風に仕上がっている。バンドメンバーの力量のバランスがかなり良かったのか、素晴らしきアルバムになっている。こういうの、どういう言い方のカテゴリになるんだろうか、と毎回思うが、とにかく白熱したバンドでの演奏がそのまま収録されている、熱い世界。全員上手いとは言えないのが親しみを覚える所なのかもしれない。同年にリリースされるセカンドアルバム「サウザンズ・オブ・ア・ラフト」と共に時代の産物ながらも傑作を仕上げてくれたピート・ブラウンの熱意に感謝。
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