Argent - Nexus
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Argent - Nexus (1974)

60年代にゾンビーズというビート・サイケバンドがあって、そこからの派生として出てきたのがロッド・アージェント主導のArgentというバンド。ロッド・アージェントの他にはラス・バラード、更にボブ・ヘンリットとジム・ロッドフォードの先々はキンクスに加入するリズム隊というメンツ。なかなか英国ロック的には知られた面々が揃ってのバンドだった事で、後から思えばなるほど、そりゃ見事だ、となるが、当時のアルバムを聴いていると果たしてどうなんだろ?って疑問も抱くレベルの作品ではある。それは正直言って、あまりにも多彩な作風で、これだ、という線が引けないからで、それだけ才能に溢れてた人達とも言える。
1974年にリリースされた問題作且つ名作として知られているArgentの「Nexus」。どこが、何が、と云うと、明らかにプログレと称されるサウンドを展開しているくせにどうにもそれだけではなくてキャッチーなものも入ってしまっているというカテゴライズ不可能な世界を創っているからだ。それこそがこの頃のロックの楽しみだし、やってる側もそれを狙っていたと思うが、アルバム的には少々悩ましく聴こえてしまったという所か。そう細かい事言わないでも普通にプログレだよ、って答えられる楽曲が多数占めているから、素直にそう言えれば良いのだが…。
冒頭から完全に芯のあるプログレ、しかもオルガンや鍵盤中心のEL&Pチックなサウンドが聴けるんだから上等です。全然それで良いし、さすがA級の音は違う、と実感するくらいのレベルの作品。ところがその大作絡みが終わるとやけにポップなのが出てきてしまったり、おもちゃみたいなサウンドが出てきたりして一貫性がない。それはラス・バラードとロッド・アージェントの作風の違いによる所が大きいのだろうが、故にアルバムのトータル性に欠けてしまって、引いてはバンドの方向性にも影響を及ぼしている。だからラス・バラードは本作を最後にバンドを離脱してしまうが。これはこれで面白いし好きだけどな。
そんな戯言も幾つか出て来るものの、アルバムそのものはかなりの傑作で正直に名盤レベルにあります。トータル性なんてのを無視して、普通に作品的に聞けば見事な作品ばかりでよく出来てるし、バンドの上手さも感じられるし、進化系も見える。それにしても自分ももうちょっとビートに寄ったポップバンドだと認識していたので、ここでの大化けにはちょいと驚いた部分あった。いきなりこんなカッコ良いプログレ来るか?そんなバンドだっけ?って戸惑ったもん。それでも面白いから聴いて損しない作品です。

60年代にゾンビーズというビート・サイケバンドがあって、そこからの派生として出てきたのがロッド・アージェント主導のArgentというバンド。ロッド・アージェントの他にはラス・バラード、更にボブ・ヘンリットとジム・ロッドフォードの先々はキンクスに加入するリズム隊というメンツ。なかなか英国ロック的には知られた面々が揃ってのバンドだった事で、後から思えばなるほど、そりゃ見事だ、となるが、当時のアルバムを聴いていると果たしてどうなんだろ?って疑問も抱くレベルの作品ではある。それは正直言って、あまりにも多彩な作風で、これだ、という線が引けないからで、それだけ才能に溢れてた人達とも言える。
1974年にリリースされた問題作且つ名作として知られているArgentの「Nexus」。どこが、何が、と云うと、明らかにプログレと称されるサウンドを展開しているくせにどうにもそれだけではなくてキャッチーなものも入ってしまっているというカテゴライズ不可能な世界を創っているからだ。それこそがこの頃のロックの楽しみだし、やってる側もそれを狙っていたと思うが、アルバム的には少々悩ましく聴こえてしまったという所か。そう細かい事言わないでも普通にプログレだよ、って答えられる楽曲が多数占めているから、素直にそう言えれば良いのだが…。
冒頭から完全に芯のあるプログレ、しかもオルガンや鍵盤中心のEL&Pチックなサウンドが聴けるんだから上等です。全然それで良いし、さすがA級の音は違う、と実感するくらいのレベルの作品。ところがその大作絡みが終わるとやけにポップなのが出てきてしまったり、おもちゃみたいなサウンドが出てきたりして一貫性がない。それはラス・バラードとロッド・アージェントの作風の違いによる所が大きいのだろうが、故にアルバムのトータル性に欠けてしまって、引いてはバンドの方向性にも影響を及ぼしている。だからラス・バラードは本作を最後にバンドを離脱してしまうが。これはこれで面白いし好きだけどな。
そんな戯言も幾つか出て来るものの、アルバムそのものはかなりの傑作で正直に名盤レベルにあります。トータル性なんてのを無視して、普通に作品的に聞けば見事な作品ばかりでよく出来てるし、バンドの上手さも感じられるし、進化系も見える。それにしても自分ももうちょっとビートに寄ったポップバンドだと認識していたので、ここでの大化けにはちょいと驚いた部分あった。いきなりこんなカッコ良いプログレ来るか?そんなバンドだっけ?って戸惑ったもん。それでも面白いから聴いて損しない作品です。
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