The Rolling Stones - Between The Buttons

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The Rolling Stones - Between The Buttons (1967)
BETWEEN THE BUTTONS-UK

 既に50年前では追い付かなくなってきた60年代のロック。それでもまだまだ現役でロックしてるぜ、ってのがストーンズ。当時ハタチ過ぎだとしても今じゃ70歳過ぎ、ちょっと上なら80歳くらいだろうから、ロックの偉人達も既に神の領域に入りつつある。しかし、その意味では高齢化の波はロック界でも起きていて、いつまでも…という風潮はあるのだろう。そんなストーンズがカバーアルバムから始まり、オリジナルを取り入れてポップシーンに君臨してきて自信を付け始めた時期の作品とも言われる「Between The Buttons」。

 1967年リリースで英国、アメリカでようやく同じジャケットとタイトルでリリースされたアルバム。しかも全曲オリジナル作と云うのも初めての試みだったようだ。それにしても英米盤でアルバムジャケットは同じでも中身が異なっているのはややこしい。単純にアメリカ盤にシングル曲の「Let's Spend The Night Together」「Ruby Tuesday」が入ってるだけなら良いのだが、英国盤から二曲削っての収録だから結局両方聴かないといけない代物。昔はそういうのもまだ情報不足で何やら分からんが曲目違うし、困ったモンだ、と集めてた。その上モノステの違いもあるし、60年代のレコードはホント、収集には困ってた。そこまで全部集める気もなかったが、聴けるのは聴きたいってのあったからね。なるべくダブりたくなかったし。そういう意味ではまず無理な集め方だった。

 さて、本作の中身、今なら聴くのは英国盤の方がしっくり来る。有名な2曲が入ってるとアルバム全体を聴くのにちょいと邪魔な面もあるという理由。そうして英国盤で聴いていくとどうにも地味な曲が並ぶ。ストーンズらしい、即ちブルースのカバー風作品が無いのでストーンズらしい、ってのは一体何だ?って話になって、聴いているとキンクス的だったりする部分も多いし、どうにも稚拙なポップスというのも多い。どこかサイケ的風味があるのは時代の成せる技としても、ストーンズをイメージさせる曲調と言うのはあまり見当たらない。ただ、ミックの歌声とメロディとの絡みからすると実にストーンズらしい。ブライアン・ジョーンズは多種多様の楽器で効果的なサウンドを出しているようだ。刺激的な取り組みではあっただろうが、今聴いてみるとやや稚拙感は見られる作品。それでもストーンズの作品だから、じっくりと味わってしまう部分はあります。





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フレ
Posted byフレ

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