Annie Lennox - Medusa

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 色々な音楽を知っていると色々なシーンでそれを選択できるという贅沢は前にも書いたけどマニアの強み(笑)。それも多ジャンルに渡って聴いていればいるほど気分にマッチしたものを記憶の片隅から探し出してきて音を探す。先日パティ・スミスを聴いていて思ったのは、音を聴いていると今度は気分がその音にマッチしてくるっていうことだ。まぁ、それも当たり前のことでいくらZeppelinが好きでもアルバムを最初から順番に聴こう、って思って聴いていると途中でうんざりしてくると言うものだ(笑)。…と言うことで素直に浮気をしないと一筋ではあまり上手く気分が盛り上がらない、ってことだ。いや、音楽のハナシね。

 で、まぁパティ・スミスを聴いていて、その重さに囚われてしまったのでちょっと軽くしないとなぁ…ってことで、でも女性モノにこだわりたかったので、何かあったっけなぁと思い出してたんだよね。そしたらふと思い出した。素晴らしい歌姫でリラックスさせてくれるアルバム。

Diva Live in Central Park
Annie Lennox - Medusa Medusa
Annie Lennox - Diva Diva

 アニー・レノックスMedusa

 うん、ユーリズミックスの歌姫。彼女の最初のソロアルバムは「Diva」っつうんだけど、これは彼女が母親になってその気持ちを元にリリースしたソロ作品でスピリチュアルというかゴスペル風と言うか非常に彼女のスタンスが打ち出されたものだったんだけど、自分的にはセカンドアルバム…という言い方自体が似合わない「Medusa」というアルバム。知ってる人は知ってるだろうけど、このアルバムを気に入っている理由はもちろんこの作品が全曲カバー曲だから、しかも知っている曲がいくつかあって気になったから、そして彼女なりの見解とアレンジで思い切り歌い上げられているから、しかも原曲の素晴らしさを彼女が歌うことで更に飛翔させているから、ってのが大きい。しかもどの曲も原曲の重さやテンポにこだわらずに軽めにアニー・レノックス的解釈で作品としてひとつに纏め上げられていることで不思議なことにどれもこれも癒しの音楽として復活している代物。

 お気に入りのダントツはやっぱりクラッシュの「Train In Vain」。粗野なクラッシュのサウンドではなくってオシャレな雰囲気に包まれた、またこの曲のメロディラインがこれほど綺麗なものだとは知らなかったということに気付かされたくらい良いもの。それと「I Can't Get Next To You」もかな。これはテンプテーションズでやっていた曲なんだけど、ここまでさらりと歌われるアレンジになると原曲の良さが引き立つし、アレンジ面では何つってもアコギによるソロパートの美しさが最高でねぇ、そんな感じで驚きの一曲。まぁ、それ言うなら「青い影」もアニー風の仕上がりになっていて改めて素晴らしい曲ということを広めたんだろうなぁ。あぁ、云わずと知れたプロコル・ハルムの名曲です。それと…、ボブ・マーリィの「Waiting In Vain」も斬新なアレンジで聴かせる曲になってるし…。

 そんな感じで、何も知らなくてもBGM的に凄く聴きやすい。そして知っている人が聴いても不思議な感覚に陥る作品。同じ時期にセントラルパークで行われたライブのDVDもリリースされていたみたいだね。そこまではチェックしてなかったけど機会があったら見てみたいな。うん、落ち着く人だ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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リュウ  

この人の黒さを下敷きにしつつも、独自の世界を築いているVoは、良いですよね~。
Live8で見せたパフォーマンスも最高でした!!
何を唄ってもサマになる歌唱力!!

いや、本当に落ち着いて聴けるVoですよね♪

2007/03/19 (Mon) 23:13 | EDIT | REPLY |   
Shinyan  
俺は・・・

メッチャ!!!!ファン!!!
良しも悪しも認めれる位大好き・・・
フレディのトリビュートの時のあのメイクも
この方以外だったらNGだったと思う
何もかもがストライク!!!!

2007/03/21 (Wed) 23:07 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ども♪

>リュウさん
Live8のパフォーマンス良かったですねぇ、あれ。堂々とした歌唱力だからサマになるんでしょうね。

>Shinyan
フレディトリビュートのはもう、最高にかっこよい!世界を創り上げてたもんね。

2007/03/21 (Wed) 23:41 | EDIT | REPLY |   

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