Ian Hunter - Welcome to the Club

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Ian Hunter - Welcome to the Club (1980)
Welcome to the Club

 最近はまたギター熱が高まってて、一人でひたすら弾きまくってる、フリをしてる。いや、その気になって弾いてる。昔から変わらずにブルースベースのロックフレーズの研究しながらだが、もっとブルースに寄ってきたかな。オーソドックスなブルースフレーズのオンパレードだとさほど自分的感覚が出せないので、どうしてもロック的アプローチを入れたくなる。そりゃブルースそのものもきちんと弾けたら良いとは思うものの、それじゃバンドで活かせないからどうしてもロックフォーマットでのスタイルになる。なる、と云うよりもその間を縫ったギターが弾きたい、という欲求の方が大きいか。このヘンの微妙な差がロック好きへのこだわり…、かも。

 モット・ザ・フープルを離脱したイアン・ハンターもソロ作品を幾つかリリースして、盟友ミック・ロンソンとも一緒にやる事で弾けた感も出てきた正に充実した時期、1979年のツアーからの音源をライブアルバムとしてリリースしてきた「Welcome to the Club」という作品。最初に書いておけば、ハンター=ロンソンのチームワークとして最高の瞬間が収められているライブアルバムで、とにかくカッコ良い。これぞロック、と言わんばかりのグラマラスなカッコ良さ。多分この二人にしかこのスタイルと云うかノリ、グルーブ感は出せないんじゃないかと。冒頭のインストからしてミック・ロンソンが出まくってて、そんなにカッコ良いギター弾いたっけ?ってくらいにボウイ時代から更にパワーアップしている。見事なまでのロックギタリストの音とスタイルで弾き倒している。それはライブ全編でギターが居なきゃ成り立たないよ、ってくらいに弾いているからバンドにギタリスト有りきだよ、って位置で存在感を示してる。だから明らかにMott The Hoopleのパワーアップ版をここで実現出来てるって話。

 ライブで演ってる曲もソロ名義作もたくさんあるが、素晴らしきエンターティナー達の仕事だから当然ながらMott The Hoopleの名曲郡もスポットライトを浴びていて、しかもミック・ロンソンによるパワーアップバージョンだからカッコ良い。このグルーブ感は見事だ。そこにイアン・ハンターの絶頂期とも言えるボーカルスタイル、ともすればグラムロック時代のボウイのライブに近い感触をここでも味わえる。それ以上かもしれん。このライブの迫力がロック魂に火を点けてくれるよ、ってなくらいにどの曲も素晴らしきライブステージ。こういうロックって今はなかなか無いだろうし、これだけのステージングを魅せてくれるバンドも多くないだろう。なんせ華がある二人だ。正にロック。そんな情景が音だけでも伝わってくる素晴らしきライブアルバム。70年代ロック好きなら聴いておきたい一枚。







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フレ
Posted byフレ

Comments 7

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おーぐろ  

ソロ2枚は聴いてたですがライブもあったんですねぇ
いやぁ、モットだなぁ
ミック・ラルフスがいなくてもモット・ザ・フープルだったし
イアン・ハンターひとりでも充分にモット・ザ・フープルなんですねぇ
もちろん、ミック・ロンソンもすごいんだけどやっぱイアン・ハンターありきだなぁ、と

2019/08/05 (Mon) 07:55 | EDIT | REPLY |   
おっさん  

これはその当時の輸入レコードで買いました。
ロンソン加入後モットの音源が殆どなかったので、
これを聴いた時は感動したな。
その後ロックパラストのブート映像を観た時は
ステージがカッコイイのでもっと感動した。

2019/08/07 (Wed) 06:01 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
イアン

>おーぐろさん
ホント、モットなんです、これ。完成形かも。

>おっさん
そうなんですよね、念願の、って感じで嬉しい音源です。

2019/08/11 (Sun) 14:40 | EDIT | REPLY |   
おーぐろ  

そういえばセカンドアルバムのボーナストラック(ボーナスディスク?)で
同じ79年のライブ音源が入ってました
「Welcome to the Club」はL.A.のロキシーでの音源らしいですが
コッチはクリーヴランド、ハマー・スミス・オデオン、バークリーでした
編成とかは同じかな〜と
参考までに
クリーヴランドでのCleveland Rocks!

2019/08/17 (Sat) 10:29 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おーぐろさん

情報感謝です♪

2019/08/18 (Sun) 22:08 | EDIT | REPLY |   
Tommy  

私のフェイバリット イアンハンターなので初めてコメさせていただきます。
当日アナログが輸入盤で出てすぐに買って聴きまくりました。非常にタイトでかっこいいロックをやってくれているなというのが最初の印象ですが特にミックロンソンの歌うようなギターが耳に残り、それから何十年かしてCDを買ってからも聴いております。未だに格好いいなーと思います。
このツアーの他のバージョンがありますがやはりこのオフィシャルが最高の演奏かと思います。
昨年イアンハンターの来日がほぼ決まってチケットも入手しましたが健康上の理由で延期のままとなっているので来年は元気になって是非直接見て見たいものです。

2019/12/14 (Sat) 22:44 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>Tommyさん

これ、カッコ良いですよねぇ、ホント。
若い頃のライブを生で見たかった!

2019/12/14 (Sat) 23:11 | EDIT | REPLY |   

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