Mighty Baby - A Jug of Love
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Mighty Baby - A Jug of Love (1971)

名のあるバンドが名も無いシンガーのバックを務めるという事もちょこちょことある。レーベルが同じでデビュー作を手伝うよ、みたいな時もあるようだし、単にメンバーの誰かが仲良かったから、と云うのもあるようだ。面白いと思うのはそれを売りにしながら出てくるのはともかく、後の世代にはどちらが名を残しているかによって、納得度合いが異なるという点。バックのバンドよりもシンガーの方が知られるようになった人、だったりする場合も多い。そりゃその時は才能あるな、ってお互いに思って一緒にやるのだから後は運もあるだろう。
Mighty BabyというバンドはThe Actionと言う60年代末に多少知られたモッズバンドのメンバーから構成されていて、1969年にアルバムデビュー。その時はヘヴィサイケデリックバンドとして知られた模様で、自分もその時の印象が強いから2枚目があるとは思わなかった。ところが1971年にセカンド・アルバム「A Jug of Love」をリリースしていて、こちらはガラリと音楽性を変えていて、米国フォークロックの情景に憧れた牧歌的なフォーク調サウンド。しかもサイケデリック風味も目一杯散りばめられていて聴いていると素晴らしくトリップしてくる。このトリップ感は何だろう?ペダルスティールやリピートされるリフレイン、アコーディオンの音色、その手の楽器が強烈に感覚を刺激してくれる名盤。更に言えば相当に音世界を知り尽くした感のあるメンバーで玄人臭がプンプンする作品。驚くことにそんなフォーキーなサウンドを仕上げているのはあのマイク・ヴァーノンという始末。この人ブルース以外もこんなのプロデュースしてたのかと軽く驚いた。
この作品が1971年、同時期にキース・クリスマスやゲイリー・ファーの作品のバックバンドとして参加しているので、かなり集中的にセッションを行っていたようだ。メンバーのバラ活動としてはシェラ・マクドナルドやジョン・マーティンへの参加も同じ時期に見られるので、レーベル絡みでのセッション・ミュージシャンとして活躍していたメンツだろうか。そもそもがそんなメンツでのバンド編成だったように思われる。それでいてこの素晴らしきアシッド風味漂う牧歌的なフォークサウンドが出来上がるとは…。これだけ微睡めるサウンドも久々に聴いた。そのまま向こう側まで連れて行ってくれ、ってなくらいに浮遊感漂う世界観。ファーストの強烈なインパクトからは大きく異なる素晴らしき名作アルバム。

名のあるバンドが名も無いシンガーのバックを務めるという事もちょこちょことある。レーベルが同じでデビュー作を手伝うよ、みたいな時もあるようだし、単にメンバーの誰かが仲良かったから、と云うのもあるようだ。面白いと思うのはそれを売りにしながら出てくるのはともかく、後の世代にはどちらが名を残しているかによって、納得度合いが異なるという点。バックのバンドよりもシンガーの方が知られるようになった人、だったりする場合も多い。そりゃその時は才能あるな、ってお互いに思って一緒にやるのだから後は運もあるだろう。
Mighty BabyというバンドはThe Actionと言う60年代末に多少知られたモッズバンドのメンバーから構成されていて、1969年にアルバムデビュー。その時はヘヴィサイケデリックバンドとして知られた模様で、自分もその時の印象が強いから2枚目があるとは思わなかった。ところが1971年にセカンド・アルバム「A Jug of Love」をリリースしていて、こちらはガラリと音楽性を変えていて、米国フォークロックの情景に憧れた牧歌的なフォーク調サウンド。しかもサイケデリック風味も目一杯散りばめられていて聴いていると素晴らしくトリップしてくる。このトリップ感は何だろう?ペダルスティールやリピートされるリフレイン、アコーディオンの音色、その手の楽器が強烈に感覚を刺激してくれる名盤。更に言えば相当に音世界を知り尽くした感のあるメンバーで玄人臭がプンプンする作品。驚くことにそんなフォーキーなサウンドを仕上げているのはあのマイク・ヴァーノンという始末。この人ブルース以外もこんなのプロデュースしてたのかと軽く驚いた。
この作品が1971年、同時期にキース・クリスマスやゲイリー・ファーの作品のバックバンドとして参加しているので、かなり集中的にセッションを行っていたようだ。メンバーのバラ活動としてはシェラ・マクドナルドやジョン・マーティンへの参加も同じ時期に見られるので、レーベル絡みでのセッション・ミュージシャンとして活躍していたメンツだろうか。そもそもがそんなメンツでのバンド編成だったように思われる。それでいてこの素晴らしきアシッド風味漂う牧歌的なフォークサウンドが出来上がるとは…。これだけ微睡めるサウンドも久々に聴いた。そのまま向こう側まで連れて行ってくれ、ってなくらいに浮遊感漂う世界観。ファーストの強烈なインパクトからは大きく異なる素晴らしき名作アルバム。
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