Fairport Convention - Babbacombe Lee
0 Comments
Fairport Convention - Babbacombe Lee (1971)

牧歌的なサウンドも最近はあまり聴けてないな、と云うのもあって、久々にその辺も漁ってみるかと。それにしてもさほどそんなの詳しい事もないし、適当にと見つけ出したのが王道フェアポート・コンヴェンション。これも昔から定番的に聴いているので数多くのアルバムが本ブログでも登場している。その分彼らのアルバムもライブ盤や発掘盤も含めて続々とリリースされているので、全制覇には到底届かない事は目に見えているが、それだけ聴ける作品が数多くあるのはまだまだ人生楽しめるというものだ。
Fairport Conventionの1971年リリース作「Babbacombe Lee」。最初は何だろな、これ、ってくらいにしか思ってなくてよくよく紐解いて見ればどうやらジョン・リーという無実の罪を着せられた英国人のお話で、1800年代終盤頃の実話だとか。お城のお姫様が殺害されてて、使用人に近いジョン・リーが犯人に仕立て上げられて有罪判決。死刑執行となり絞首台に登るものの、床板が開かず、しかもそれが3回続けて、という幸運。そこで終身刑になり、20年くらいで出てきたとか。その時に母親と撮影した写真がアルバムジャケット。フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・スウォーブリックがその題材を見かけてストーリ仕立てにしてバンドに持ち込んだようだが、一方のバンド側は既にリチャード・トンプソンもサンディ・デニーも居ないメンツでの演奏。それでもサンディ・デニーはゲストで参加しているから仲良くやってたんだろう。
実にカラフルながらも演劇仕立てのアルバム作りになってて、どこかの小さな小屋に楽団がやってきて紙芝居と共に演劇サウンドを奏でているような雰囲気は19世紀的なムードかもしれない。曲調はもちろんフェアポート・コンヴェンションながらもトラッドという枠組みは大きく超えていて、フォークバンドでありながらもっと土着的、という独自の世界、ともすればZeppelinのアコースティックと同じような世界観で、その辺から入ると分かりやすいだろうと云う気がする。使われてる楽器が多彩だがら音色の豊富さもあって飽きないで物語の展開を追っていけるのも面白いし、こんなに悲惨なストーリーであるハズなのにどこか明るくて踊りたくなるような楽曲、パートも多いし、全くトラッドの世界と同じく、残虐な物語を伝承音楽として残すためか、軽快で皆が楽しめるサウンドにする文化は彼らも継承。素晴らしい解釈と音作りで、何も知らなくてもフェアポート・コンヴェンションというバンドを楽しめる。看板プレイヤーが居なくなってからのフェアポート・コンヴェンションは実はかなりの傑作をリリースしているので目が離せない。

牧歌的なサウンドも最近はあまり聴けてないな、と云うのもあって、久々にその辺も漁ってみるかと。それにしてもさほどそんなの詳しい事もないし、適当にと見つけ出したのが王道フェアポート・コンヴェンション。これも昔から定番的に聴いているので数多くのアルバムが本ブログでも登場している。その分彼らのアルバムもライブ盤や発掘盤も含めて続々とリリースされているので、全制覇には到底届かない事は目に見えているが、それだけ聴ける作品が数多くあるのはまだまだ人生楽しめるというものだ。
Fairport Conventionの1971年リリース作「Babbacombe Lee」。最初は何だろな、これ、ってくらいにしか思ってなくてよくよく紐解いて見ればどうやらジョン・リーという無実の罪を着せられた英国人のお話で、1800年代終盤頃の実話だとか。お城のお姫様が殺害されてて、使用人に近いジョン・リーが犯人に仕立て上げられて有罪判決。死刑執行となり絞首台に登るものの、床板が開かず、しかもそれが3回続けて、という幸運。そこで終身刑になり、20年くらいで出てきたとか。その時に母親と撮影した写真がアルバムジャケット。フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・スウォーブリックがその題材を見かけてストーリ仕立てにしてバンドに持ち込んだようだが、一方のバンド側は既にリチャード・トンプソンもサンディ・デニーも居ないメンツでの演奏。それでもサンディ・デニーはゲストで参加しているから仲良くやってたんだろう。
実にカラフルながらも演劇仕立てのアルバム作りになってて、どこかの小さな小屋に楽団がやってきて紙芝居と共に演劇サウンドを奏でているような雰囲気は19世紀的なムードかもしれない。曲調はもちろんフェアポート・コンヴェンションながらもトラッドという枠組みは大きく超えていて、フォークバンドでありながらもっと土着的、という独自の世界、ともすればZeppelinのアコースティックと同じような世界観で、その辺から入ると分かりやすいだろうと云う気がする。使われてる楽器が多彩だがら音色の豊富さもあって飽きないで物語の展開を追っていけるのも面白いし、こんなに悲惨なストーリーであるハズなのにどこか明るくて踊りたくなるような楽曲、パートも多いし、全くトラッドの世界と同じく、残虐な物語を伝承音楽として残すためか、軽快で皆が楽しめるサウンドにする文化は彼らも継承。素晴らしい解釈と音作りで、何も知らなくてもフェアポート・コンヴェンションというバンドを楽しめる。看板プレイヤーが居なくなってからのフェアポート・コンヴェンションは実はかなりの傑作をリリースしているので目が離せない。
- 関連記事
-
- Fairport Convention - Rosie
- Fairport Convention - Babbacombe Lee
- Fairport Convention - What We Did on Our Holidays