Jimmie Vaughan - Baby Please Come Home

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Jimmie Vaughan - Baby Please Come Home (2019)
Baby Please Come Home

 特に追い掛けているでもないバンドやアーティストの新作ってのは見かけた時に気になる程度で、後からもそれほど意識していないから、どっかの時点でこんなにアルバム出てたのか、なんて知る方が多い。今回のジミー・ヴォーンの作品「Baby Please Come Home」ってのもアマゾンでたまたま見かけて、へぇ〜、渋いジャケットだしタイトルは何か知った曲名だから多分カバー集かと推測してクリックしてみればその通り。もう結構な歳になってる人だし、ここでのカバーアルバムってのは人生振り返ると皆そういう事を思うのかな、なんてのもある。

 Jimmie Vaughanの2019年作「Baby Please Come Home」。タイトル通りに古き良きアメリカのリズム&ブルース、ブルースサウンドのカバー、それもスタンダードにチープにそのままカバーされていてアレンジは施されているものの、オリジナルテイストはそのままで、もしかしたらそれ以上に雰囲気を演出している録音かもしれない。まさにこれぞアメリカ的なサウンドで、この辺りは英国ミュージシャンがアメリカで録音したとしても何故か出せない空気感。何故だろうね、こういうアメリカな雰囲気は出てこないんだよ。面白いものだ。ところがジミー・ヴォーンの作品となると見事にアメリカなサウンドが飛び出してくる。思い切りが良い音、とでも言うのか、古き良きスタイルと同じ心意気だからかね。今の時代のサウンドとは思えないくらい時代錯誤。ギターの音が多分ギターそのままの音で入ってるから生々しくて良い。

 最近結構この手の古き良きアメリカを再現するサウンドを聴いてて、やっぱりブルースの深さを味わってるから、こういうのを聴いてるとしっくりと馴染んでくるようになった。それでもアメリカのロックに向かう事は無いので、どうしてもブルース辺りまででしかないが。自分に当て嵌めてみても、どんどんと好きなサウンドがブルースに回帰しているのはあるし、それだけ飽きないサウンドってのも実感している。そこにこうしたちょいと変化球の入ったブルースではなく、古き良きアメリカのギタープレイをするジミー・ヴォーンの音だ。ギター弾くという視点からすると幅の広さが頼もしい。そしてギターの音も直球で気持ち良い。昔とは聞き所が異なってきているから好みも変わろうってものだ。





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フレ
Posted byフレ

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