Peter Frampton - All Blues
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Peter Frampton - All Blues (2019)

ピーター・フランプトンの新作にして最後のアルバムと宣言しての作品「All Blues」がリリースされた。その前からリリース情報は聞いていたので、気にしてたから早めにチェック出来たのは良かったが、どうも病気のために本作を最後に引退するらしい。そして今はUSツアー中、それがまたジェイソン・ボーナムのZeppelinカバーバンドが前座をやってるって事で、Mr.Jimmyの桜井氏がツアー帯同中と、何かと話題満載なツアー、これもまたTwittterで色々流れてくるから面白い。70年代のヒーロー、ピーター・フランプトンと一緒にツアー、あのギターにも触れて会話してるなんてね、どういう気分なのか、って思うトコ多し。
さてそのピーター・フランプトンの最後の作品「All Blues」はタイトル通りに全曲カバー曲で、基本ブルースのカバーだけどジャズなマイルス・デイヴィスのタイトル曲もあるのでちょいと味わいが異なる。そしてこの人、やっぱりフレディ・キング好きだったんだな、ってのがカバー曲の多さから分かる。マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフよりもちょいと後なのかね、その辺の微妙な違いがこういうカバー集で現れてきているのかも。冒頭から聴いてると、知った曲が並ぶのでアレンジやギタープレイがどういう風に料理されているのかを意識する。すると、当然ではあるが、スタンダードに今風の音でアレンジも特に施されず、普通に自分のバンドでプレイしてみましたっていう、そのままな姿で飛び出してくるので面食らう、と言うか当たり前すぎて普通に流れてくる。
ギタープレイの方はと言えば、そりゃもう70年代のヒーローですからね、って言いつつも、これもまたスタンダードにブルースフレーズをなぞっているプレイで、本物のブルースメンのプレイとは当然異なるし、感激のブルースギタープレイ!ってのとはちょいと違う。言うならば昔のフリートウッド・マックのピーター・グリーンあたりのギタープレイに近い…、十分じゃないかって話ではあるか。これぞ英国ブルースギターなんだろうなぁ…、そういう軽やかさと言うか流れが強くて引っ掛かりがちょいと弱い。ただ、音色は明らかにあのレスポール。派手なプレイは無いけど味わい深い英国風プレイで、ボーカルの渋さも磨かれていて味わい深く聴ける。あ、そうか、ギター歪みすぎてるからモノホンらしいブルースギタープレイじゃなくてロックギタープレイに近いのか。当たり前だよな。
ゲスト陣営とのギタープレイの差は割と分かりやすいので、それぞれを楽しむのも十分だし、何よりもアルバム全体が聴きやすい。ブルースだぜ、なんて気負って聴く必要もなくサラリと聞けちゃうし、何気なく流れているとカッコ良くて気になっちゃうという感じで、程良いバランス。何回か聴いているとそのリラックスなブルーススタイルが心地良くなる。どこか終わり感を感じる終焉に相応しい作品。

ピーター・フランプトンの新作にして最後のアルバムと宣言しての作品「All Blues」がリリースされた。その前からリリース情報は聞いていたので、気にしてたから早めにチェック出来たのは良かったが、どうも病気のために本作を最後に引退するらしい。そして今はUSツアー中、それがまたジェイソン・ボーナムのZeppelinカバーバンドが前座をやってるって事で、Mr.Jimmyの桜井氏がツアー帯同中と、何かと話題満載なツアー、これもまたTwittterで色々流れてくるから面白い。70年代のヒーロー、ピーター・フランプトンと一緒にツアー、あのギターにも触れて会話してるなんてね、どういう気分なのか、って思うトコ多し。
さてそのピーター・フランプトンの最後の作品「All Blues」はタイトル通りに全曲カバー曲で、基本ブルースのカバーだけどジャズなマイルス・デイヴィスのタイトル曲もあるのでちょいと味わいが異なる。そしてこの人、やっぱりフレディ・キング好きだったんだな、ってのがカバー曲の多さから分かる。マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフよりもちょいと後なのかね、その辺の微妙な違いがこういうカバー集で現れてきているのかも。冒頭から聴いてると、知った曲が並ぶのでアレンジやギタープレイがどういう風に料理されているのかを意識する。すると、当然ではあるが、スタンダードに今風の音でアレンジも特に施されず、普通に自分のバンドでプレイしてみましたっていう、そのままな姿で飛び出してくるので面食らう、と言うか当たり前すぎて普通に流れてくる。
ギタープレイの方はと言えば、そりゃもう70年代のヒーローですからね、って言いつつも、これもまたスタンダードにブルースフレーズをなぞっているプレイで、本物のブルースメンのプレイとは当然異なるし、感激のブルースギタープレイ!ってのとはちょいと違う。言うならば昔のフリートウッド・マックのピーター・グリーンあたりのギタープレイに近い…、十分じゃないかって話ではあるか。これぞ英国ブルースギターなんだろうなぁ…、そういう軽やかさと言うか流れが強くて引っ掛かりがちょいと弱い。ただ、音色は明らかにあのレスポール。派手なプレイは無いけど味わい深い英国風プレイで、ボーカルの渋さも磨かれていて味わい深く聴ける。あ、そうか、ギター歪みすぎてるからモノホンらしいブルースギタープレイじゃなくてロックギタープレイに近いのか。当たり前だよな。
ゲスト陣営とのギタープレイの差は割と分かりやすいので、それぞれを楽しむのも十分だし、何よりもアルバム全体が聴きやすい。ブルースだぜ、なんて気負って聴く必要もなくサラリと聞けちゃうし、何気なく流れているとカッコ良くて気になっちゃうという感じで、程良いバランス。何回か聴いているとそのリラックスなブルーススタイルが心地良くなる。どこか終わり感を感じる終焉に相応しい作品。
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