Luciferian Light Orchestra - Luciferian Light Orchestra

Luciferian Light Orchestra - Luciferian Light Orchestra (2015)


　徒歩で国境を超える、世界では普通に出来る事かもしれないが日本にいるとその概念は無いからあまり馴染まない。ヨーロッパへ行くとそれも普通だし、日常、とは言わないまでもさほど特別感のある事でもないだろう。だからこそのEUという経済概念になっているんだし。ただ、どうも自分的にはどういう感覚なんだろうってのを思う。別に何てこと無い行動だし、それで別の国に行ける事がどうなんだ？ってな話だからさ。近距離であれば文化もそれほど違わない、ってか似ている部分は多いだろうし、なかなか垣間見れない世界だからどうなんだろ？って好奇心ですね。

　Luciferian Light Orchestraってスウェーデンのバンドの2015年リリースのアルバム「Luciferian Light Orchestra」。バンド名ってよりはTherionの主軸の方の別プロジェクトとしてスタートしていて、70年代のオカルトロックをモチーフに現代に蘇らせたバンド、という事らしく、バンド名もそんな雰囲気ありありのプロジェクト。女性ボーカルによる確かにオカルトチックなムードたっぷりな作風で、ストーナー系とも言われたヴィンテージハードロックなサウンドに仕上げている。自分的にはこの音って、ハードロックってよりもメタル的に聞こえるのだが、その辺の境目も曖昧だし、うるさい系の音だっていう認識が通じれば良いか。昔のハードロック好きな人はそりゃ聴きやすい音だろうとは思うが、この頃からいくつもこの手の音が出てきてて、どれもこれも似たようなサウンドなので食傷気味ではある。それでもこのバンドはかなりレベル高いところでプレイしているし、曲のレベルも高い。

　ところで、70年代オカルトロックって何だ？サバス？ヒープ？他に何かあったんだろうか？こういうサウンドになるような70年代ロックバンドって見当たらないし、B級入ってもBlack Widowあたりくらいか？そう考えると実はこのストーナー系ってのは独自のサウンドな気がする。70年代にありそうで無かったものを創ってるとでも言えば良いのか。それでも70年代風味があるのは面白いところ。そんな感触を持ちながらの取り組み、恐らくコード進行や半音進行のスケールラインが特徴的にオカルト風味なのだろう。不思議な感覚で聴いていられる作品。

関連記事

• Sabaton - The Great War
• Luciferian Light Orchestra - Luciferian Light Orchestra
• Derdian - DNA