Arktis - Arktis
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Arktis - Arktis (1974)

70年代のドイツのロックバンドの世界は恐らく一部のメジャー級のバンドを除けば当然ながらまだまだ英国ロックの模倣をどれだけできるかと云うレベル感でのバンドくらいしか出てきておらず、シーン自体が未熟だった事は否めないだろう。だからと言ってダメとか価値が無いという話じゃなくて、その時代性と同時代のロックというものの捉えられ方の違いがユニークだなと感じるって話。聴いてる音は英国ロックそのものだろうから、そうなりたい、だからバンド始めるってのも同じだ。レコード会社側も何が売れるか分からないから何でも出していく、ってのもあるし。そっちのセンスの違いもあるからシーンは面白い。後の時代になって初めてどうだった、ってのは分かるのだからやむを得ない事だが、それでもスコーピオンズみたいなのも出て来ていたから、あながち間違ったセンスでもなかったのだろう。
Arktisってバンドは1974年にアルバム「Arktis」をリリース、76年にセカンド・アルバムリリースして沈黙。ボーカルには女性を配してやんちゃなロックスタイルでのボーカルを披露してくれていて、このファーストアルバムで聴けるバンドサウンドはホント、アマチュアに毛が生えたレベルでお世辞にも上手いというレベルには無いし、ボーカルにしても若さとやんちゃぶりは愛嬌があるものだが、どうにもメジャーレベルではないのは確か。サウンドプロダクションの方でもうちょっと上手くやれば…ってのはあるが、それは76年のセカンドアルバムの時に思い切り洗練された作品に仕上げている事で分かる。このファーストアルバムではバンドの方向性や指向性、可能性へのチャレンジだったという捉え方が賢明で、その分普通じゃ考えられない位のありとあらゆる取り組みが聴ける。ハードロックテイストのギターを中心にバイオリンベースなのかなぁ、この音、ハードロックに全然合わないベースサウンド、ロールするドラム、おてんば娘の歌声、楽曲は一辺倒なロックスタイル中心で白熱させまくっているロック。
下手、だ。だけど、カッコ良い。熱い。メジャーに出てくる音じゃない。ただ、ライブハウスでこういうバンド見たらついつい惹き込まれるバンドだと思う。毎回思うのだが、この白熱ぶりの凄さはあるけど、この音色やアドリブプレイのフレーズは一体どこから出てくる旋律なのだろう?どこにも属さずにスケールを弾いているというのでもないし、音を追いかけて出しているというのでもない…、不思議だ。まだまだ知らない何かあるのだろう。それか何も考えていないか…。いずれにしてもこの白熱ぶりだけで聴いていられるかどうかがこの手のバンドの好みの差。

70年代のドイツのロックバンドの世界は恐らく一部のメジャー級のバンドを除けば当然ながらまだまだ英国ロックの模倣をどれだけできるかと云うレベル感でのバンドくらいしか出てきておらず、シーン自体が未熟だった事は否めないだろう。だからと言ってダメとか価値が無いという話じゃなくて、その時代性と同時代のロックというものの捉えられ方の違いがユニークだなと感じるって話。聴いてる音は英国ロックそのものだろうから、そうなりたい、だからバンド始めるってのも同じだ。レコード会社側も何が売れるか分からないから何でも出していく、ってのもあるし。そっちのセンスの違いもあるからシーンは面白い。後の時代になって初めてどうだった、ってのは分かるのだからやむを得ない事だが、それでもスコーピオンズみたいなのも出て来ていたから、あながち間違ったセンスでもなかったのだろう。
Arktisってバンドは1974年にアルバム「Arktis」をリリース、76年にセカンド・アルバムリリースして沈黙。ボーカルには女性を配してやんちゃなロックスタイルでのボーカルを披露してくれていて、このファーストアルバムで聴けるバンドサウンドはホント、アマチュアに毛が生えたレベルでお世辞にも上手いというレベルには無いし、ボーカルにしても若さとやんちゃぶりは愛嬌があるものだが、どうにもメジャーレベルではないのは確か。サウンドプロダクションの方でもうちょっと上手くやれば…ってのはあるが、それは76年のセカンドアルバムの時に思い切り洗練された作品に仕上げている事で分かる。このファーストアルバムではバンドの方向性や指向性、可能性へのチャレンジだったという捉え方が賢明で、その分普通じゃ考えられない位のありとあらゆる取り組みが聴ける。ハードロックテイストのギターを中心にバイオリンベースなのかなぁ、この音、ハードロックに全然合わないベースサウンド、ロールするドラム、おてんば娘の歌声、楽曲は一辺倒なロックスタイル中心で白熱させまくっているロック。
下手、だ。だけど、カッコ良い。熱い。メジャーに出てくる音じゃない。ただ、ライブハウスでこういうバンド見たらついつい惹き込まれるバンドだと思う。毎回思うのだが、この白熱ぶりの凄さはあるけど、この音色やアドリブプレイのフレーズは一体どこから出てくる旋律なのだろう?どこにも属さずにスケールを弾いているというのでもないし、音を追いかけて出しているというのでもない…、不思議だ。まだまだ知らない何かあるのだろう。それか何も考えていないか…。いずれにしてもこの白熱ぶりだけで聴いていられるかどうかがこの手のバンドの好みの差。
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