Ache - De Homine Urbano
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Ache - De Homine Urbano (1970)

70年代のドイツのロックって、英国やアメリカのようなカテゴリ分けでは成り立たないって事にようやく気づいてきた。その固定概念から離れてジャーマン・ロック、というカテゴリの中にどういう作風があるか、を自分なりに消化して線引きしていかないと纏めきれない。プログレやらジャーマンハードやらクラウトロックなどと言ってはみるものの、この頃のドイツのバンドの奏でるサウンドはそういった要素全てを網羅して自分たちなりのフィルターを通して出してくるから、同じ分類じゃ無理って事。当たり前だけど、そこに辿り着くのも時間掛かった。じゃ、どうやってカテゴライズして音を整理していけるんだろ?ってのはまだ分からないが。
Acheというデンマークのバンドの1970年リリースの最初のアルバム「De Homine Urbano」。70年代に4枚のアルバムをリリースしていたので、それなりに実力派だし、脈もあったバンドなのだろう。もっとも終盤は超ポップ化していったという早熟なバンドだったようだが、そこまではまだ聴けてなくて、初めの頃からアプローチ。これがまた、曲目見て二度見です。アナログ時代のA面1曲、B面1曲の計2曲という素晴らしき作品。当然20分弱の長尺曲で、いくつかの組曲として構成されているが、そうは簡単に理解できないのはインストバンドだから、全部楽曲で組曲になっている点だ。聞いてると曲調が変わっていく所は分かるから組曲の境目は割と判別するものの、随分と実験的なバンドではある。
サウンドはオルガン中心のハードなのかスペイシーなのかアバンギャルド的インプロに近い構成なのか、どうにも書きにくい、自分のボギャブラリの少なさを露呈してしまうが、正にジャーマン・ロック、クラウトロック。楽曲そのもののレベル感はかなりのもので、緊張感もあるし楽曲だけでの展開にしても思い浮かぶ情景がどんどんと切り替わっていくようなイメージを持たせる構成になっているし、時代を考えてみても相当にハイレベルな音を創っている。何にインスパイアされてこういう音が出来てくるのか、英国ロックを聴いてってのは分かるけど、それでこういう音に仕上げてくるって不思議と言うかセンス良いと言うか…。プロコル・ハルムあたりがモチーフになってるようで、そこにハードな要素を入れて組み上げている感じ。見事なまでのごった煮ロックが素晴らしい。しかしA面ラスト…、何故に「How Many More Time」のリフが鳴るんだろうか…。

70年代のドイツのロックって、英国やアメリカのようなカテゴリ分けでは成り立たないって事にようやく気づいてきた。その固定概念から離れてジャーマン・ロック、というカテゴリの中にどういう作風があるか、を自分なりに消化して線引きしていかないと纏めきれない。プログレやらジャーマンハードやらクラウトロックなどと言ってはみるものの、この頃のドイツのバンドの奏でるサウンドはそういった要素全てを網羅して自分たちなりのフィルターを通して出してくるから、同じ分類じゃ無理って事。当たり前だけど、そこに辿り着くのも時間掛かった。じゃ、どうやってカテゴライズして音を整理していけるんだろ?ってのはまだ分からないが。
Acheというデンマークのバンドの1970年リリースの最初のアルバム「De Homine Urbano」。70年代に4枚のアルバムをリリースしていたので、それなりに実力派だし、脈もあったバンドなのだろう。もっとも終盤は超ポップ化していったという早熟なバンドだったようだが、そこまではまだ聴けてなくて、初めの頃からアプローチ。これがまた、曲目見て二度見です。アナログ時代のA面1曲、B面1曲の計2曲という素晴らしき作品。当然20分弱の長尺曲で、いくつかの組曲として構成されているが、そうは簡単に理解できないのはインストバンドだから、全部楽曲で組曲になっている点だ。聞いてると曲調が変わっていく所は分かるから組曲の境目は割と判別するものの、随分と実験的なバンドではある。
サウンドはオルガン中心のハードなのかスペイシーなのかアバンギャルド的インプロに近い構成なのか、どうにも書きにくい、自分のボギャブラリの少なさを露呈してしまうが、正にジャーマン・ロック、クラウトロック。楽曲そのもののレベル感はかなりのもので、緊張感もあるし楽曲だけでの展開にしても思い浮かぶ情景がどんどんと切り替わっていくようなイメージを持たせる構成になっているし、時代を考えてみても相当にハイレベルな音を創っている。何にインスパイアされてこういう音が出来てくるのか、英国ロックを聴いてってのは分かるけど、それでこういう音に仕上げてくるって不思議と言うかセンス良いと言うか…。プロコル・ハルムあたりがモチーフになってるようで、そこにハードな要素を入れて組み上げている感じ。見事なまでのごった煮ロックが素晴らしい。しかしA面ラスト…、何故に「How Many More Time」のリフが鳴るんだろうか…。
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