Nosferatu - Nosferatu

0 Comments
Nosferatu - Nosferatu (1970)
Nosferatu

 これぞジャーマンハード、って言うべきアルバムは以前にハマった時にほとんど一気に聴いてって、そのシーンの面白さを実感したんだけど、ここでもその後にシーンに残っていったバンドはほんの一握りしかいなくて、先日のLucifer's Friendなどはその代表だ。やはりアルバム出せても数枚レベル、そこからはルーツが無いからホントに才能や個性が無い限り沈滞していくのはやむを得ないだろう。それでもいくつも面白いバンドやアルバムはあるから漁っている楽しみもある。

 Nosferatuというドイツのバンドの1970年リリースの当然ながら唯一作「Nosferatu」ではあるが、かなりの良作に仕上がっていて、この頃のイモ臭さからはちょいと頭一つ抜けている感あってジャーマンハード的に楽しめる。珍しい所では普通のバンド形態に加えてのフルートのインパクトが大きい点で、当然ジェスロ・タルからの影響なのだろうけど、こちらもなかなか激しくメロディアスにフルートを使っている。その辺りはプログレ的展開でもあるし、ハードロックのアレンジ展開とも云えるが、総じてプログレ・ハード的と言うのだろう。長尺曲も多いから、実験的に取り組んでいるスタンスの楽曲も多くなってる。まだ時代は70年だからサイケデリック的傾向は抜けられなかったようだ。

 それでもフルートのインパクトとギターもかなり弾いてくれているので、その辺りのロック感覚は割と引き込まれる。良い曲ってのは特に感じないけど、演奏してる側は熱くなれるんだろうなぁみたいなのが多くて、多分実際にプレイヤーは熱く演奏しているんだと。オルガンもハードにのめり込み系だし、こういう空気感がこの時代の良いトコだね。ちなみにノスフェラトゥは吸血鬼の意、自分的には美しきイザベル・アジャーニの映画をひたすらに思い出すものだ…。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply