Dio - Dream Evil

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Dio - Dream Evil (1987)
Dream Evil

 70年代のメジャーシーンを彩ったバンドからして80年代と言うのはなかなかの鬼門だったのか、バンド存続はおろか、ソロ作や異なるバンドになってからの活動でも、どうしてもロックを作り上げた時代とは異なるから、時代の影響を受けざるを得なかった事で、本領発揮出来ずにいた部分も多かったか。今聴けばそりゃ録音技術の物足りなさやどうしたってチープな音色になってしまったりなど、弱点がいくつも出てきてしまって一括りに比べてもいけないのだろうが、素直に楽曲やプレイだけを聴いているというのも割と難しい。

 Dioの1987年リリース作品「Dream Evil」は4枚目のオリジナルアルバムになり、ギタリストもあのヴィヴィアン・キャンベルからグレッグ・コールディへと交代しての気合の作品。楽曲レベルや勢いやスタンスみたいなのはギタリスト交代くらいじゃ影響ないかのように思えるし、やっぱりそこはDio主導のバンドだからと安心したりもする。どころかある種、本作でDioがやりたかったであろうこれまでのキャリア集大成的なスタイルはやり尽くしてしまったのかもしれない。以降の作品での迷走ぶりからしても、このアルバムまでの充実度を取ってもそう思える節はある。ハードロックに様式美を取り入れての作品、そこに世界観としては幻想的だったりファンタジックだったりする要素に悪魔的なものを入れ込む世界。聴いている側はそこまで意識しないまでも、作り手としてのコンセプトの完成度は毎回見事だと思う。素人でも判るくらいだしね。

 そして音色、案外スタンダードな歪み具合でのギターの音、メタルカラーでもなくハードロックレベルでのサウンドが耳障り良く聞こえるし、その中でのパワフルなディオの歌声、この歯切れの良さと勢いは正に武器。そしてメロディアスな歌い回しもお手の物、そして世界を創り上げていく美しさ。ギターソロのインパクトは少々物足りなかったり、リフの面でもコレってのが足りない部分はあるが、楽曲で見ればそこは補えているのかな。覚えやすいという程でもないが。あと数歩、バンドの色を音で付けるという部分があればその他大勢との差が分かりやすくなったんだろうが、そこがね、ちょっと個性出し切れなかった部分あったと思う。





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フレ
Posted byフレ

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