Judas Priest - Angel of Retribution
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Judas Priest - Angel of Retribution (2005)

どのバンドでも不遇の時代ってのはあって、解散したり一時停止したりメンバーが離脱したり色々とある。何も無いバンドの方があり得ないのだが、U2くらいかな、そういうのを全部上手く凌いで時代を生き抜いてきたのは。ストーンズですらそうじゃないし、他のバンドも当然何かとあるし。そんな変化に合わせていけるか、それでもどうやって生き抜いていくか、みたいな所がリスナーも含めて対応力となるのだろう。昔はメンバー変わったらもう皆離れていくみたいなトコあったけど、今は割と前向きに受け止めているケースも多そうだし、そこまでカリスマヒーローが居ないのかもしれない。ただ産業的には厳しいというか…、やたらと難しい時代。
Judas Priestの2005年リリース作品「Angel of Retribution」。1993年にロブ・ハルフォードがモメてバンドから離脱、そこから12年ぶりにバンドに復活してのアルバムとなった本作、冒頭から往年のジューダス・プリーストそのままの音色で、時代を加味したメタリックサウンドも追加された相変わらずのメタルゴッド的作品が飛び出してくる。リアルタイムな時はそこまで受け入れられなかった部分あったようだけど、冷静に何度か聴いていると分かるように、往年の、元々の70年代後半あたりのジューダス・プリーストの楽曲の雰囲気そのままを持ち込んだ作風に仕上がってて、音色こそ近代的にはなってるけど、そのパワフルなサウンドの作り方はそのまま。これを受け入れらないで何を受け入れると言わんばかりの作風に仕上がっていた。他人事でもなく、自分でもこの頃はそんなに期待して聴いてなかったし、そういう風にも聴いていなかったから復帰作か…、どうなんだろうなぁなんて冷めた聞き方だったかも。今歴史を振り返って聴けば、こりゃかなりの気合が入った傑作、って理解になる。
好みのお話なのかもしれないけど、スラッシーでもフラッシーでもスピーディーでもブルータルでもない、普通にヘヴィメタルなサウンドってのは他にないもので、これが基準。他のメタルってのはそこから様々な要素を加えているだけで、こういう基準がジューダス・プリーストが神と呼ばれる所以。パワーにしてもメロディーにしてもヘヴィさにしてもスピードにしても重さにしてもどれもバランスが絶妙。ただしヘヴィメタルのハイトーン、ギターの音色、ベースリフのあり方、曲調、ってのはこういうもんだ、って主張もしっかり基準を出している作品。だからメタルゴッドなのだ。何でそう呼ばれるのか、って古いからじゃなくて、そういう基準値を出すバンドだから、って事。しかし、やはりロブ・ハルフォードの歌声は今でもだけど、強烈。この看板をなくした頃のジューダス・プリーストってのもあったから余計にそう思うのだが、突き抜けている。新しいことは何もない。ただ、70年代終盤の頃の焼き直しだ。それはそのままバンドの進化ではないが、それを時代が求めていた部分もあるし、今でも受け入れられるスタンダード。そして今また聴いてても楽しめる。素晴らしい。

どのバンドでも不遇の時代ってのはあって、解散したり一時停止したりメンバーが離脱したり色々とある。何も無いバンドの方があり得ないのだが、U2くらいかな、そういうのを全部上手く凌いで時代を生き抜いてきたのは。ストーンズですらそうじゃないし、他のバンドも当然何かとあるし。そんな変化に合わせていけるか、それでもどうやって生き抜いていくか、みたいな所がリスナーも含めて対応力となるのだろう。昔はメンバー変わったらもう皆離れていくみたいなトコあったけど、今は割と前向きに受け止めているケースも多そうだし、そこまでカリスマヒーローが居ないのかもしれない。ただ産業的には厳しいというか…、やたらと難しい時代。
Judas Priestの2005年リリース作品「Angel of Retribution」。1993年にロブ・ハルフォードがモメてバンドから離脱、そこから12年ぶりにバンドに復活してのアルバムとなった本作、冒頭から往年のジューダス・プリーストそのままの音色で、時代を加味したメタリックサウンドも追加された相変わらずのメタルゴッド的作品が飛び出してくる。リアルタイムな時はそこまで受け入れられなかった部分あったようだけど、冷静に何度か聴いていると分かるように、往年の、元々の70年代後半あたりのジューダス・プリーストの楽曲の雰囲気そのままを持ち込んだ作風に仕上がってて、音色こそ近代的にはなってるけど、そのパワフルなサウンドの作り方はそのまま。これを受け入れらないで何を受け入れると言わんばかりの作風に仕上がっていた。他人事でもなく、自分でもこの頃はそんなに期待して聴いてなかったし、そういう風にも聴いていなかったから復帰作か…、どうなんだろうなぁなんて冷めた聞き方だったかも。今歴史を振り返って聴けば、こりゃかなりの気合が入った傑作、って理解になる。
好みのお話なのかもしれないけど、スラッシーでもフラッシーでもスピーディーでもブルータルでもない、普通にヘヴィメタルなサウンドってのは他にないもので、これが基準。他のメタルってのはそこから様々な要素を加えているだけで、こういう基準がジューダス・プリーストが神と呼ばれる所以。パワーにしてもメロディーにしてもヘヴィさにしてもスピードにしても重さにしてもどれもバランスが絶妙。ただしヘヴィメタルのハイトーン、ギターの音色、ベースリフのあり方、曲調、ってのはこういうもんだ、って主張もしっかり基準を出している作品。だからメタルゴッドなのだ。何でそう呼ばれるのか、って古いからじゃなくて、そういう基準値を出すバンドだから、って事。しかし、やはりロブ・ハルフォードの歌声は今でもだけど、強烈。この看板をなくした頃のジューダス・プリーストってのもあったから余計にそう思うのだが、突き抜けている。新しいことは何もない。ただ、70年代終盤の頃の焼き直しだ。それはそのままバンドの進化ではないが、それを時代が求めていた部分もあるし、今でも受け入れられるスタンダード。そして今また聴いてても楽しめる。素晴らしい。
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