Earth & Fire - Songs Of The Marching Children

![アムステルダムの少年兵+5(紙ジャケット仕様) [LIMITED EDITION]](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B0002J51VM.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg)

アース&ファイアー。決してアース・ウインド&ファイアー
…と、まぁ、最初期はそうやって出てきたんだけど、どういうわけかこのバンド、二作目のアルバムから完全にプログレッシヴロックの叙情的な世界に入ってしまうので、今ではプログレ系としての方が有名。そのセカンドアルバム「アムステルダムの少年兵」っつうのがこれまた実によろしい出来映えで、もちろんジャーネイ・カーグマンの声量のある歌声が人気の秘訣でもあるんだが、楽曲がヨーロッパ的な大げさな盛り上がりを聴かせてくれるものなので心地良い。叙情的でメロトロンとギターでゆったりしたリズムの中から繰り返されるサビのフレーズによって高揚させていくという手法は英国のバークレイ・ジェームス・ハーベストの稀代の作品群と同様の匂いを感じさせるもので、これまた好みなんだよね。間に挟み込まれている小曲は初期のポップス時代に培ったセンスが出ているためこれだけの大作にありながらも非常にレベルの高い作品に仕上がっているし、なんと言ってもタイトル曲の16分にも及ぶメロトロンをクローズアップした作品が圧巻。個人的には「Storm & Thunder」から「In The Mountain」っつう流れも好きだが…、ああ、どっちにしてもこのアルバムは全部好きなので一緒か(笑)。
ちょっと前に紙ジャケになったみたいで今ならまだ手に入ると思うけど、このヘンってレコードは全く見つからなくってさ、聴きたいなぁって思ってた時は結構苦労してて、そしたらエジソンからCDがリリースされるっつうので一気に全部買った記憶がある。その頃名盤は三枚目の「アトランティス」って言われてたけど、この「アムステルダムの少年兵」の方が気に入ったな。

- 関連記事
-
- Earth & Fire - Atlantis
- Earth And Fire - To The World Of The Future
- Earth & Fire - Songs Of The Marching Children