Emigrate - A Million Degrees
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Emigrate - A Million Degrees (2018)

先日バンドのメンバーとライブ見に行ってて、その時に「やっぱりバンドって難しいんだな」って呟いてたのが印象的だった。確かに色々なバンドを見たり聴いたりしていて、プロのバンドにしてもアマチュアのバンドをライブハウスで見るにしても、それぞれの楽器プレイヤーとボーカル、皆一生懸命やってるのになかなかガッツリと合っている、って事も難しい。そして、ボーカルのキーにしてもなかなか合わせながらの曲作りや、ましてやコピーやカバーなんてのはその声域に合ってる合ってないなんてのも分からなかったりするまま演奏してるのもある。だからビシッと音がまとまって出てきて歌もガツン、と来るなんてのは奇跡に近いんじゃないか、って話。プロレベルのバンドでもメンバー変わるとそういうのがなかなか出しにくくなるとか、時間掛かるとかあるし、もちろんプロだから技量あるしその感覚は早いだろうし、音符の世界なら普通の事だろうから、実際はそんな事もないのだろうか。
Emigrateの3枚目のアルバム「A Million Degrees」が2018年にリリースされていた。ご存知、Rammsteinのギタリストのリヒャルトのプロジェクトバンドで、それでも3枚もアルバムリリースしているんだからしっかりとRammstein休業中のバンドとして機能しているようだ。今作ではラムシュタインのボーカルのティルもゲスト参加しているんだから、ラムシュタインに飢えていたリスナーは待ってましたとばかりに飛び付いた事だろう。その期待の曲は「Let's Go」なんていうこれまた意味深なタイトル…、いや、彼らがやるってことはね、そういう意味深に捉えちゃうんだが、実際は分からん。この二人が一緒にやるんだからそれだけでラムシュタイン風味が出るのだろうってのは当然の事だが、案外その路線とは異なった路線のデペッシュ・モード的なサウンドが出てくるんだから面白い。その他の楽曲にしてもラムシュタインでのヘヴィギターってのはあまり多くなくて、そりゃ歪んだギターなのは当然だが、もうちょっとデジタルチック、と言うのかな、メタルよりもロック的な部分も大きい。この人、ギターソロ弾きまくるとか考えなかったんだろうなぁ…、そういうのは皆無で楽曲と雰囲気勝負ってスタンスがきちんと見えるもん。
Emigrateをいつ聴いても面白いなぁって思うのはどれもこれもラムシュタインに持ち込めるレベルの曲なのに、ここでの演奏を聴いているとラムシュタインではない、ってトコ。やっぱりラムシュタインはあのメンバーで寄って集って料理するからああいう密度の濃いアンサンブルもこねくり回された音になるのだってのが分かる。リヒャルトの持ち込む元楽曲がEmigrateでの作品、そこから発展させたのはRammteinで聴ける、という風に感じることだ。それでもEmigrateのサウンドはしっかりとメジャー級の独特のサウンドを構築出来ているし、普通に良いアルバムだと思うから十二分に楽しめる。比較対象がラムシュタインだからおかしくなるだけで、かなりの傑作だろうと思う。

先日バンドのメンバーとライブ見に行ってて、その時に「やっぱりバンドって難しいんだな」って呟いてたのが印象的だった。確かに色々なバンドを見たり聴いたりしていて、プロのバンドにしてもアマチュアのバンドをライブハウスで見るにしても、それぞれの楽器プレイヤーとボーカル、皆一生懸命やってるのになかなかガッツリと合っている、って事も難しい。そして、ボーカルのキーにしてもなかなか合わせながらの曲作りや、ましてやコピーやカバーなんてのはその声域に合ってる合ってないなんてのも分からなかったりするまま演奏してるのもある。だからビシッと音がまとまって出てきて歌もガツン、と来るなんてのは奇跡に近いんじゃないか、って話。プロレベルのバンドでもメンバー変わるとそういうのがなかなか出しにくくなるとか、時間掛かるとかあるし、もちろんプロだから技量あるしその感覚は早いだろうし、音符の世界なら普通の事だろうから、実際はそんな事もないのだろうか。
Emigrateの3枚目のアルバム「A Million Degrees」が2018年にリリースされていた。ご存知、Rammsteinのギタリストのリヒャルトのプロジェクトバンドで、それでも3枚もアルバムリリースしているんだからしっかりとRammstein休業中のバンドとして機能しているようだ。今作ではラムシュタインのボーカルのティルもゲスト参加しているんだから、ラムシュタインに飢えていたリスナーは待ってましたとばかりに飛び付いた事だろう。その期待の曲は「Let's Go」なんていうこれまた意味深なタイトル…、いや、彼らがやるってことはね、そういう意味深に捉えちゃうんだが、実際は分からん。この二人が一緒にやるんだからそれだけでラムシュタイン風味が出るのだろうってのは当然の事だが、案外その路線とは異なった路線のデペッシュ・モード的なサウンドが出てくるんだから面白い。その他の楽曲にしてもラムシュタインでのヘヴィギターってのはあまり多くなくて、そりゃ歪んだギターなのは当然だが、もうちょっとデジタルチック、と言うのかな、メタルよりもロック的な部分も大きい。この人、ギターソロ弾きまくるとか考えなかったんだろうなぁ…、そういうのは皆無で楽曲と雰囲気勝負ってスタンスがきちんと見えるもん。
Emigrateをいつ聴いても面白いなぁって思うのはどれもこれもラムシュタインに持ち込めるレベルの曲なのに、ここでの演奏を聴いているとラムシュタインではない、ってトコ。やっぱりラムシュタインはあのメンバーで寄って集って料理するからああいう密度の濃いアンサンブルもこねくり回された音になるのだってのが分かる。リヒャルトの持ち込む元楽曲がEmigrateでの作品、そこから発展させたのはRammteinで聴ける、という風に感じることだ。それでもEmigrateのサウンドはしっかりとメジャー級の独特のサウンドを構築出来ているし、普通に良いアルバムだと思うから十二分に楽しめる。比較対象がラムシュタインだからおかしくなるだけで、かなりの傑作だろうと思う。
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