Fast Eddie Clarke - Make My Day Back to Blues

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Fast Eddie Clarke - Make My Day Back to Blues (2014)
Make My Day-Back to Blues

 70年代ロックを支えてきた世代のプレイヤーは必ずブルースという洗礼を受けているハズだ。そこで自分には絶対に合わないとかなびかないとか、興味ないって人もいただろうし、そういう方々は多分オリジナルな個性で独自のサウンドを作り上げてシーンに出てきている人達だろう。それ以外は大抵洗礼を受けているからどこかでそのルーツにブルースがあるはずだ。ただ、そんなのどういう形で出てくるのか分からないし、露骨に出してくる事も少ないからプロのミュージシャンだったらそんなの普通に弾けて当たり前でしょ、ってくらいのモノなのかもしれない。

 それでもこの人のこのアルバムにはとっても驚いた。 Fast Eddie Clarkeの2014年リリース作品「Make My Day-Back to Blues」というアルバム。まず、全編ブルース回帰アルバム、即ちブルースそのままのアルバム、って事。しかもホントにブルース作品で、ギターソロやフレーズ、曲調、そしてエディが自分で歌っている歌声もこれまた見事にシャガレ声でのブルースらしい歌、そんな所に驚くのだが、更に驚いたネタとして一緒にやっている鍵盤奏者がビル・シャープ=Shakatakの人、って事。どうしてそうなる?ブルースアルバムだろ?それで何故シャカタクが出てくる?そして二人はどういう接点があってそうなった?なかなか面白い融合でしょ?こういうのがあるんだなぁとつくづくその面白さを感じている。出てきた音は先にも書いたけど、確かにブルース回帰アルバムそのものだけど、シャカタク色が入った事で美しく綺麗な感触が全編漂う事になった作品として仕上がっていて、妙にBGM的に聞きやすい。ブルース作品なのに、だ。

 ブルースとコンテンポラリーサウンドの融合…、それを何故かモーターヘッドのギタリストがやっちゃうという不思議。だからこそモーターヘッドにはずっと在籍していられなかったのだろうというのもあるが、ユニークだなぁ。そういうのを知らないで聴くとちょいと歌に難はあるが、面白いサウンドが聴けるので興味本位でも一度聴いてみると納得する。何度も聴かないだろうけど、軽すぎないBGMで流しておくと気になる人は割と多いかもしれないね。




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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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おっさん  

ファストウェイで
ジェリー・シャーリーと組んだときは、
あれ?て思ったけど。
元々ブルース系のひとだったのかな。

2019/05/30 (Thu) 05:13 | EDIT | REPLY |   
photofloyd(風呂井戸)  

おっしゃるとおり・・・"70年代ロックを支えてきた世代のプレイヤーは必ずブルースという洗礼を受けているハズだ"。それは我々聴く方も60-70年代にロックの世界を知ったものは、やっぱりブルースの洗礼を受けているんですね。
 このところのフレさんの「ブルース・シリーズ」は、知らなかった世界が多く、しっかり勉強させていただいてます。深入り大歓迎。

2019/05/30 (Thu) 10:19 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
Eddie

>おっさん
多分どっかで経由していたんだろうとは思いますよ。

>photofloydさん
ホント、キリが無さそうなのでちょいと舵切りしてますが、多分また戻ってきます。
風呂井戸さんにもちょいと響いたようで嬉しいです♪

2019/06/02 (Sun) 21:32 | EDIT | REPLY |   

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