Leslie West - Blue Me
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Leslie West - Blue Me (2006)

往年のロックミュージシャンだって当然ブルースに影響を受けてロックギターを弾いているんだから、そりゃ若い頃はいっぱいコピーしただろうし、それも全て自分たちの芸の肥やしになっていった事だろう。だからライブでもブルースのカバーなんてのは普通に出てきたモノだがアルバムとなるとなかなか出てきてなかった気がする。クラプトンはそういうの普通に出してて、思いつくけど、他はあそこまで露骨なのは簡単に思い付かない。ところが近年になってみれば割と色々な人がカバーアルバムってのを出しててルーツそのものを聴くことも出来る機会が多い。
Leslie Westの2006年リリースの作品「Blue Me」。本作はブルースカバーシリーズの三作目になり、この前の二作もブルースカバー作品って事なのでその辺もいずれまた…、たまたまコイツを聴いてしまったので取り上げているだけですが…。もちろんの事ながら70年代のアメリカのブルース・ロックを一人で背負っていたMountainのギタリストのレスリー・ウェストの作品なので、何ら文句の出るものじゃない。しかも聴いてみて誰もが納得する事に素晴らしいギタープレイとボーカル。ギタープレイについては言わずもがなだろうけど、今でも全然プレイスタイルのテクニックと言うかあのままのプレイと言うか、全く衰えていないのでそのままマウンテンでのプレイに味わいが深くなったギターが聴けます。更に書けば、相変わらずのトーンの使い方、ってか、トーンの個性が物凄い。ジャケット見ると相変わらずのレスポールスペシャルが出てくるからそいつも使ってるだろうけど、物凄くマイルドで深い音を中心に、それだけでもないサウンドも出しててこりゃ唯一無二な音だ…、それでも昔から変わらない芯のある音というところで一世を風靡した男のプレイはやはり個性豊かだ。素晴らしい。プレイ云々とか曲云々の前にギターのトーンが気になってしまうくらい超絶なんだから。
そして楽曲はスタンダードながらもブルースに限らずジャズ系も入ってて、それらも見事にレスリー・ウェスト流のアレンジ、っつうかそのままのくせにこの人がやると普通にブルースロックになるという不思議。そしてあのトーンが炸裂だ。だからカバーと言いつつもどれもこれもオリジナルブルースに聞こえてしまうハードブルース・ロック。とてつもないプレイに脱帽。自分もバンドやっててギターも弾いたりして、ブルースのカバーもやったりするけど、多分勝手にこうなる、ってくらいに似たような感性でプレイされているんで、何も言うことがない。こんだけギター弾けたら気持ち良いだろうなぁ、とかブツブツ…。そしてレスリー・ウェストの歌声の渋さ、これもまた年と共に素晴らしいシャガレ声になっているからこういうハードブルースにピッタリの歌声で、圧巻。どっからどう斬ってもロック野郎だったら最高にワンダフルな作品に仕上がってます、もっともっとギターソロ弾きまくってくれて良かったよ、ってくらい。ただ、オブリのギターやトーンが強烈だからソロだけで目立つ必要が無いとも云えるか。実に素晴らしきアルバム。

往年のロックミュージシャンだって当然ブルースに影響を受けてロックギターを弾いているんだから、そりゃ若い頃はいっぱいコピーしただろうし、それも全て自分たちの芸の肥やしになっていった事だろう。だからライブでもブルースのカバーなんてのは普通に出てきたモノだがアルバムとなるとなかなか出てきてなかった気がする。クラプトンはそういうの普通に出してて、思いつくけど、他はあそこまで露骨なのは簡単に思い付かない。ところが近年になってみれば割と色々な人がカバーアルバムってのを出しててルーツそのものを聴くことも出来る機会が多い。
Leslie Westの2006年リリースの作品「Blue Me」。本作はブルースカバーシリーズの三作目になり、この前の二作もブルースカバー作品って事なのでその辺もいずれまた…、たまたまコイツを聴いてしまったので取り上げているだけですが…。もちろんの事ながら70年代のアメリカのブルース・ロックを一人で背負っていたMountainのギタリストのレスリー・ウェストの作品なので、何ら文句の出るものじゃない。しかも聴いてみて誰もが納得する事に素晴らしいギタープレイとボーカル。ギタープレイについては言わずもがなだろうけど、今でも全然プレイスタイルのテクニックと言うかあのままのプレイと言うか、全く衰えていないのでそのままマウンテンでのプレイに味わいが深くなったギターが聴けます。更に書けば、相変わらずのトーンの使い方、ってか、トーンの個性が物凄い。ジャケット見ると相変わらずのレスポールスペシャルが出てくるからそいつも使ってるだろうけど、物凄くマイルドで深い音を中心に、それだけでもないサウンドも出しててこりゃ唯一無二な音だ…、それでも昔から変わらない芯のある音というところで一世を風靡した男のプレイはやはり個性豊かだ。素晴らしい。プレイ云々とか曲云々の前にギターのトーンが気になってしまうくらい超絶なんだから。
そして楽曲はスタンダードながらもブルースに限らずジャズ系も入ってて、それらも見事にレスリー・ウェスト流のアレンジ、っつうかそのままのくせにこの人がやると普通にブルースロックになるという不思議。そしてあのトーンが炸裂だ。だからカバーと言いつつもどれもこれもオリジナルブルースに聞こえてしまうハードブルース・ロック。とてつもないプレイに脱帽。自分もバンドやっててギターも弾いたりして、ブルースのカバーもやったりするけど、多分勝手にこうなる、ってくらいに似たような感性でプレイされているんで、何も言うことがない。こんだけギター弾けたら気持ち良いだろうなぁ、とかブツブツ…。そしてレスリー・ウェストの歌声の渋さ、これもまた年と共に素晴らしいシャガレ声になっているからこういうハードブルースにピッタリの歌声で、圧巻。どっからどう斬ってもロック野郎だったら最高にワンダフルな作品に仕上がってます、もっともっとギターソロ弾きまくってくれて良かったよ、ってくらい。ただ、オブリのギターやトーンが強烈だからソロだけで目立つ必要が無いとも云えるか。実に素晴らしきアルバム。
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