Toronzo Cannon - The Chicago Way

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Toronzo Cannon - The Chicago Way (2016)
Chicago Way

 アリゲーターレーベルって昔から特色あるブルースレーベルだったけど、今でもやっぱり面白いのをどんどん出してくれるんだな。アリゲーターレーベルのオムニバスアルバムなんて聴くと一気にいろいろなその手のブルースメン達が聞けるからなかなか美味しい。そうやって新たな、または古くからのブルースメンでも良いけど、発掘できるというのはレーベルのカラーがリスナーにとって信頼感が厚いからだろう。実際自分でもアリゲーターって言えば、ロックに近い、というかブルースでもハードな方、ギャラギャラと弾きまくってくれるブルース系っていうイメージのレーベルだもん。大抵裏切られる事ないからね。

 Toronzo Cannonというシカゴ出身のレフティなブルースメンの2016年のアリゲーターからの作品「The Chicago Way」。もうね、初っ端からご機嫌でノリノリのサウンドにこれぞブルースギタープレイ、しかもハードで弾きまくりね、ってのがガツンと来てくれるからそここからもう虜になります。ギターが生き生きと弾かれてて、その音色に艶があるんだよ。こういうギター弾ける人っているんだなぁってくらいにギターが弾かれてる。ギターを弾いている、んじゃなくてギターが弾かれているっていう鳴り方。何だか分かんないと思うけど、音色がいやらしいんだよ。アルバムジャケットや近年のプレイではフライングVを使っているみたいなので、多分レコーディングもこの音ならフライングVかな、ってのもあるし、それでこのトーンかよ、と。それと歌も迫力あって歯切れも良いし、熱い。何か引き込まれる。

 ちなみに普通の3コードブルースメンじゃないです。コンテンポラリーブルースって呼ばれるくらいのポップさのある楽曲だけどギターが思い切りブルースでロバート・クレイほどモダンじゃなくてもっとブルース寄りではあるけど、ロック的とも云えるか。だからその辺の隙間でありそうで無かった音、それでいて全然個性的なサウンドを出しててギターの音色も独特、更に抜けててご機嫌な所が実に良い。じっくり聴いてるとシカゴブルースらしいフレーズもどんどん出てくるし、やっぱりテキサス系とは違うなぁとかね、そんな楽しみも出来ます。それにしてもこのトーンはホントに素晴らしい。







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フレ
Posted byフレ

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