Christone "Kingfish" Ingram - Kingfish
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Christone "Kingfish" Ingram - Kingfish (2019)

その話題を耳にしてから、そしてYouTubeで映像を見まくってから、いつアルバム出してくるんだろう?なんて割と心待ちにしていたのだが、ようやく出してきてくれたChristone "Kingfish" Ingram。ミシシッピー州での神童と呼ばれ、その筋では圧倒的な有名人にもなり、アマチュアの学生時代からビッグネームのブルースメン達ともセッションしていたくらいで、そのライブでのギタープレイを見れば只者じゃない事はすぐに分かる。果たしてそのブルースプレイがどうやってアルバムに反映されているか、なんてのも楽しみにしてて。
Christone "Kingfish" Ingramの2019年ファーストアルバム「キングフィッシュ」。パッと見てブルースギター小僧とは分かりにくいのかもしれないジャケットがちょいとどうかってのはあるが、それでもこの風貌と雰囲気、あのデカい体が少々隠されている感はあるけど、十分な迫力。そして期待しながら音を聴くと、案の定、と言うか、当然と言うか、楽曲の面白くなさがやや悲しい。もちろん彼が作詞作曲能力があるというのは未知数だったからここではまだその才能が出ていないのかもしれない。その分、ギタープレイとボーカルに焦点を当てて聴くべきなのがスジだろうか。その意味ではもちろんあのままのギタープレイに加えてアコースティックギターでのプレイが味わえるのはアルバムならではの発見。何の問題もなくアコースティックブルースも出来ちゃってます。歌の方は上手いのは上手いけどちょっとアルバムになると一辺倒な感じはしてしまうかな。これからもっともっと感情表現が豊かになっていくと深みが出てくるのだろう。
このアルバム、曲は王道ブルース的3コードの作品が中心で、オリジナルだけどそのまま、みたいな。んでも、バディ・ガイが参加してるのなんて年の差50歳くらい?でのセッションではヒケを取ってないプレイでギターの音の違いも含めて楽しめる。さすがにボーカルはバディ・ガイの圧勝なのは当然か。そしてケブ・モとのジョイントではケブ・モのスタイルに近い曲でプレイしてて、こちらも意外なプレイスタイルで新たな発見。
そうだなぁ、勝手な事書くなら、もっと熱いギターを存分に聞かせてほしかった。ドラムもベースも一丸ってなった感じの白熱モノね。それとギターのトーンや音色ももっと遊べば良いのに。やや抜けきらない音色だから余計にそう思っちゃったけど、ここは好みか。歌もバリエーションを求めてしまうのはある。それでも若干20歳の神童のデビューアルバムだから素晴らしき期待のブルースギタリストですよ。やっぱり心地良く聴いていられるし、その意味ではアルバム的には良く出来てるし、ギターも楽しめるからね。自分の好みで欲深く書けば上述のようになるけど、全然素晴らしいアルバムなのは確かです。もっとこなれてきた時の彼が楽しみ。

その話題を耳にしてから、そしてYouTubeで映像を見まくってから、いつアルバム出してくるんだろう?なんて割と心待ちにしていたのだが、ようやく出してきてくれたChristone "Kingfish" Ingram。ミシシッピー州での神童と呼ばれ、その筋では圧倒的な有名人にもなり、アマチュアの学生時代からビッグネームのブルースメン達ともセッションしていたくらいで、そのライブでのギタープレイを見れば只者じゃない事はすぐに分かる。果たしてそのブルースプレイがどうやってアルバムに反映されているか、なんてのも楽しみにしてて。
Christone "Kingfish" Ingramの2019年ファーストアルバム「キングフィッシュ」。パッと見てブルースギター小僧とは分かりにくいのかもしれないジャケットがちょいとどうかってのはあるが、それでもこの風貌と雰囲気、あのデカい体が少々隠されている感はあるけど、十分な迫力。そして期待しながら音を聴くと、案の定、と言うか、当然と言うか、楽曲の面白くなさがやや悲しい。もちろん彼が作詞作曲能力があるというのは未知数だったからここではまだその才能が出ていないのかもしれない。その分、ギタープレイとボーカルに焦点を当てて聴くべきなのがスジだろうか。その意味ではもちろんあのままのギタープレイに加えてアコースティックギターでのプレイが味わえるのはアルバムならではの発見。何の問題もなくアコースティックブルースも出来ちゃってます。歌の方は上手いのは上手いけどちょっとアルバムになると一辺倒な感じはしてしまうかな。これからもっともっと感情表現が豊かになっていくと深みが出てくるのだろう。
このアルバム、曲は王道ブルース的3コードの作品が中心で、オリジナルだけどそのまま、みたいな。んでも、バディ・ガイが参加してるのなんて年の差50歳くらい?でのセッションではヒケを取ってないプレイでギターの音の違いも含めて楽しめる。さすがにボーカルはバディ・ガイの圧勝なのは当然か。そしてケブ・モとのジョイントではケブ・モのスタイルに近い曲でプレイしてて、こちらも意外なプレイスタイルで新たな発見。
そうだなぁ、勝手な事書くなら、もっと熱いギターを存分に聞かせてほしかった。ドラムもベースも一丸ってなった感じの白熱モノね。それとギターのトーンや音色ももっと遊べば良いのに。やや抜けきらない音色だから余計にそう思っちゃったけど、ここは好みか。歌もバリエーションを求めてしまうのはある。それでも若干20歳の神童のデビューアルバムだから素晴らしき期待のブルースギタリストですよ。やっぱり心地良く聴いていられるし、その意味ではアルバム的には良く出来てるし、ギターも楽しめるからね。自分の好みで欲深く書けば上述のようになるけど、全然素晴らしいアルバムなのは確かです。もっとこなれてきた時の彼が楽しみ。
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