Joe Louis Walker - Everybody Wants a Piece

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Joe Louis Walker - Everybody Wants a Piece (2015)
Everybody Wants a Piece

 アメリカ人ってこんなに簡単にブルースギターって弾けるモンなのか?ってくらいに何人も何人も凄いブルースギターを弾くヤツが出てくるし、漁れば漁るほどに目に付く。実際そんな事もないのだろうけど、絶対人数が多いから当然確率論的にそういうギターが弾ける人の数も多くなるのだろう。それでもさ、傑出したギタリストって言われてもおかしくない人達がワサワサと出てくるんだから驚くばかり。土地土地に密着してそれで生活できる環境なんかもあるからだろうか?実際どうかは知らないけど。ん〜、不思議だけど面白そうだ。

 Joe Louis Walkerって人の2015年リリースのアルバム「Everybody Wants a Piece」。ジョー・ルイスはもう70年代にはアルバムデビューしていて何度か路線変更しながらも80年代からはブルースに邁進、そこでもロバート・クレイと同じようにコンテンポラリーブルースをメインのスタイルとしてシーンで活躍している人、日本でもそれなりな知名度って事らしいけど、どうだろうね。自分はほとんど知らなかったけど、自分の知識なんてさほど市場と絡みがあるワケじゃないからアテにならないし。どうあれ、ここで出会えて音を楽しめたんだから良かろうよ。このジョー・ルイスのアルバムは正にコンテンポラリーブルースそのものなんだけど、他と大きく違うのは明らかに明るくて快活。そして勢いもあってノリが無茶苦茶良い。まるで見当違いかもしれないけど、ロバート・クレイのがシカゴ風としたらジョー・ルイスのはシスコ風なんだよ。モダンじゃなくて派手、ってのかね。だから聴いてて、ブルースじゃねぇよ、って思う部分も多いんだけど、ギターや歌声、歌い方なんてのはブルースのそれだからなるほど、ってなモンだし、根底にあるのもやっぱりブルース。ただ、出てくる音はそこまでブルーススタイルにこだわっていないというもの。面白いよな、こういうの。どうやってこういうスタイルを維持できるんだろ?って思う。

 黒人だからアレだけど、明らかにロックのスタイル、手法をそのままやっているだけって捉えると分かりやすい。そこでお得意のギターをきちんとカマすからそこは黒人ブルースそのまま、っていう…、正にコンテンポラリーなスタイルが出来上がってる。そんな分析をしながらも、普通に聴いていてその新鮮さに結構カッコ良さを感じるから、聞きやすいし、気持ち良かったりする。なるほど、こういうのもアリなんだなぁ…と。





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フレ
Posted byフレ

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