Tab Benoit - Night Train to Nashville

0 Comments
Tab Benoit - Night Train to Nashville (2008)
Night Train to Nashville

 ブルースのスタイルは様々だ。オールドタイムなスタイルと言ってもそこでも個性は分かれていたから多種多様だったし、それが時代を経て、いろいろなミュージシャンが出てきて世代が代わってくると 、もうそれこそ枝分かれがすごい。だからこそいろいろなものがミックスされていって面白いブルーススタイルなんてのも出来上がってくる。その反応は聴く人達によって様々になるので、必ずしも融合が評価されるって話じゃないが、それも含めて本人の個性。ただ、音楽性とギタープレイとはまたちょいと話が異なるので、ある種ギタープレイが凄まじければ音楽スタイルなんてのは大して影響しないって事もあるだろう。

 Tab Benoitってルイジアナ出身のソングライターが2008年にリリースした前年のライブアルバム「Night Train to Nashville」。どういうサウンドなのかな、って初トライだったのでワクワクしながら聴いてみたら、これがまた想像通りにアメリカ、カントリータッチな雰囲気たっぷりの音で、そう来たか、って。スワンプ的なスタイルも取り込んでいるってのかね、これまで紹介してきたブルースってのとはちょいと趣が異なる部分が大きい。そこはもう白人だからか、ってのもあるのかもしれないし、土地柄ってのもあるのかもしれない。ただ、こういう音ってのもポップシーンからでは聴いた事ないし、ブルースからもない。あるとしたらC.C.Rとかそのヘンからの流れだろうけど、自分的にはさほど知らないから新たに出会う音の感覚。その意味で結構楽しんで聴いている。

 ところがギターソロが入ってくると、完全に超ブルースサウンド、スケール、フレーズなので驚く。更にギターもテレキャス使ってて、独特のファットな音ってのかね、ハコとソリッドの中間みたいなサウンドがずっと鳴っていてさ、そこまで歪んでないからモロにテレキャスの音が出てきて、何とも言えない気持ちになる。どのギターも味わいあって良いよなぁ…、ギターって面白い。そして白熱プレイも当然お手の物だから楽曲のムードに合わせてのブルースソロプレイ、それにオブリガード。聴いているウチにしっかりとブルースメンを聴いている感覚になってくるんだからやっぱりしっかりとブルースが根底にあるのだ、ってかブルースだ。キャリアも実はかなり長いのでアルバムも多数出ているのに日本じゃ全然無名。ん〜、こういう人ってたくさんいるんだろうなぁ…、結構良いです。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply