Eddie Boyd - 7936 South Rhodes

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Eddie Boyd - 7936 South Rhodes (1968)
7936 South Rhodes [12 inch Analog]

 現在進行系のシーンを追いかける時はなかなか全ての情報を掴みに行くのも大変な部分あったりするんだけど、古いのならもう既に出回っている情報ばかりだからそれなりに纏めてあるとか、どこかでまとまった記事になってるとかありそうなモノで、自分的にもその辺漁ればある程度は把握できるだろうって思ってた。ところが思惑とは裏腹にどんどんと発掘録音が出てきたり、アナログでは見つけにくかったセッション的なのやらまるで異なる所に顔を出していたモノやらとあちこちで仕事している人達の場合は結構情報収集がままならずに大変、っつうか増える。もう世の中に居ないのにどんどん増えてくるのは何だ?とかね。ジミヘンなんかでもそうだけどさ、それはまだメジャーな扱いだから良い。ちょっと知名度が下がるともう大変で…。

 Fleetwood MacのPeter Greenだってそれなりな知名度だし、60年代末のフリートウッド・マックって言えばもう英国ブルース・ロックの筆頭株、ってなくらいだけど、自分的にはこの録音は知らなかった。そこまで漁り切れていなかっただけではあるけど、まだまだあるんだろうなぁ、と。Eddie Boydがヨーロッパにやってきて録音したアルバムのウチの一枚「7936 South Rhodes」。1968年にブルーホライズンから出てたヤツで、この前にももう一枚英国の若者をバックにした「EDDIE BOYD AND HIS BLUES BAND」ってアルバムがあるけど、そっちはピーター・グリーンにトニー・マクフィー、エインズレー・ダンバーな面々らしいが、まだ聞けてない。んで、こっちの「7936 South Rhodes」はピーター・グリーン、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーというFleetwood Macの面々とエディ・ボイドだけの4人編成でのアルバム。ってことは思い切り黒人ブルースメンのバックを英国小僧4人で固めているという正に夢の一枚。もっともエディ・ボイド一人でピアノも歌もハープもやっちゃう人なので一人でブルース出来ちゃうんだろうけど、こういう話題を楽しみたかったのかね、聞いてみればなるほど、見事に楽しめる内容に仕上がっている。

 こういう時に本領発揮するのは当然ながらピーター・グリーンで、これでもかとばかりにモノホン黒人ブルースメンに成り切ってのフレーズがどんどんと出てきて、これには皆満足だろう。しっかりエディ・ボイドのピアノとも駆け引きできてるし、バックの面々ももちろんしっかりプレイ出来てるからアルバムとしてもかなり面白い作品に仕上がっていると云える。どこか軽いと言うか重みが無いのは英国ブルースメンの性、この辺りはどうしてもそうなっちゃうんだよね。何故か。それでももっと前面にフリートウッド・マックというバンドが、ピーター・グリーンが、ってのを打ち出せばもっと知られてたと思うんだがなぁ…、知られてたけど自分が知らなかっただけか。ここで出会えて良かった。



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フレ
Posted byフレ

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