Jeff Beck - Live at B.B. King Blues Club

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Jeff Beck - Live at B.B. King Blues Club (2003)
Live at B.B. King Blues Club/Collect

 革新的なギタリストと呼ばれたジェフ・ベック。最初期のギタープレイはブルースに根ざした音から始まり、ソロ活動を開始、そこではバンドアンサンブルへを重視した感じもありつつ、更に押し進めてクリームのように掛け合い、バトル的な楽しみを経て楽曲中心の作品へと進化。そこからはギター一辺倒でのテクニカルかつエモーショナルな世界にどっぷりと浸かりジャンルを超えての交流から一気に幅が広がっていった。更にはロッドの影響なのか、ポップシーンへの殴り込みにも成功したらまた超絶革新的なテクノ・インダストリアル的サウンドによるギタープレイを実験、そこからはもうギターの伝道師の如くギタープレイを存分に発揮、その趣味的副産物として女性ミュージシャンの発掘、になるのか。どうにも素晴らしき人。

 Jeff Beckの2003年リリース作品のライブアルバム「Live at B.B. King Blues Club」。当初はネット限定リリースだったものが、そのうち普通に売られるようになった代物だが、90年代から始まったベックのテクノ・インダストリアルサウンド期のライブ盤なので、何と不思議なことにB.B.Kingというブルースの代名詞みたいな人のライブハウスで、こんな最先端のデジタルミュージックを繰り広げたという頃だ。B.B.Kingは喜ぶと思うけど、一体どういうんだ?でもジェフ・ベックだから誰もが許しちゃうだろうし、それどころかどういう事になってるんだ?なんか凄いぞ、みたいになるのだろう。もちろん受け付けない人も多かっただろうし、自分もそうだったんだが、実際ライブとか映像でもビジュアルで見ちゃうと普通にバンドが演奏していて、ベックがギター弾いてるんだからそこまでおかしな音には聞こえないものだ。音だけ聴いてるとまるで宇宙な感じはするんだけどね。そこが面白い所で、ちゃんと4人での演奏なんだもん。そんだけ幅広く演奏できるメンツだし、楽曲を持っているってことだし、懐深いってのが分かる、そしてその事が凄いって思って、より一層見入ってしまうもんだ。

 ベックさん、弾きまくりです。こういう音でどうよ?ってのもあるけど、ブルースと大して変わらないのかも。ホント弾きまくってて、トーンは独特だし、フレーズなんてのももうギターが歌ってくれてる、に等しいから最大限にギターというサウンド、能力、機能を発揮させることにチャレンジしている節すらある。ギターってこんなに多彩な音出せるのか、って。昔からの曲のカバーもあるけど、どれもこれもがベック流にアレンジされてて、しかもどれもこれも魂の入ったプレイってのが凄い。この時期を否定する人もいるかもしれないけど、取り組んでみると新たな世界が広がるし、ベック好きな人はそういう革新的なのはきっと大丈夫だろうと思う。



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フレ
Posted byフレ

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