The Yardbirds - Over, Under, Sideways, Down

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The Yardbirds - Over, Under, Sideways, Down (1966)
Over, Under, Sideways, Down

 時代を遡ること55年近く、最早クラシックと言っても良いレベルになるであろうロック創成期のバンドも、今では名前が残っている方が当然少ない。その少ない中にはもちろんストーンズみたいに現役です、っていう奇跡みたいなのもあるけど、普通は生きてすらいないわな。クラプトンやベックもその奇跡の一人なのだが、そんなもんだろうよ。その頃にブルースに熱狂的だったフリートウッド・マックあたりは別物になってるし、ジミヘンのトコは皆さん鬼籍入りだし、色々ある。そんな中で、ブルースに影響を受けた初期の頃のバンドって…って事で久しぶりに聞きたくなったのでコレです。

 The Yardbirdsの「Over, Under, Sideways, Down」ってアルバム。何せ自分がヤードバーズを気にした頃にレコード屋さんに行ってひたすら探しまくってようやく見つけたのがこのアルバムジャケットでさ、ジミー・ペイジ写ってるし、左側の方はジェフ・ベックじゃないのか?って事で、これが伝説のこの二人のツインギター時代だった時のアルバムか、って勇んで買って帰ったものだ。もちろんしばらくそう思って聴いてたもんな。ツインギターなんて全然ないんだけど、多分入れ替わりで弾いているのだろうか?ん〜、どういう事か分かんないけど、そういうバンドだしな…なんて。だから売るためにそういう勘違いさせるような事させるのは良くないです。大きく勘違いしたまま育っていっちゃうからね。途中で気づいて軌道修正できれば良いけど、そうじゃない人もいるだろうし、ホント、きちんとやろうよ、オフィシャルなんだから、と。

 と、言いつつもこのアルバムは1966年にアメリカでリリースされた方のアルバムタイトルで、しかも再発時にこのジャケットでリリースされたことがある、という程度のレコードだったらしい。オリジナルは今のCDで見られるもっとシンプルなジャケットで、自分的には実際に見たことないわ。んで、中身は英国では有名な「Roger the Engineer」ってアルバムそのまま。そもそも英国盤がリリースされてて、アメリカでリリースする時にはジェフのボーカル曲など2曲カットして、曲順もアルバムタイトルも変えてのリリース。だからちょいとアルバムとして異なっていたのだが、いつしか再発時には英国盤と同じになってって、今じゃこのモノ、ステレオバージョン両方を収めて、更にボーナストラック付きっていう代物が普通。モノ、ステレオの違いはミックス的にはないらしいので、音が分かれてるかセンターに集まってるかの違い程度のようだ。自分で聴いててもそういう感触だった。ミックス違ってるのかもしれないけど、そこまで追求できてない。

 しかし、久しぶりに聴いてるんだけど、カッコ良いな。これも1966年にリリースされていたアルバムでしょ?ストーンズの同じ時代の作品と比べてみると、もう既にヤードバーズというバンドの個性がきちんと出てきているオリジナル作品になってるんだし、ジェフ・ベックのプレイの革新性や弾け具合なんてのは超絶最先端だったことだろう。音がチープなのはしょうがないとしても本質的な所でのこのバンドの凄さはとことん味わえる作品。ある種全盛期のアルバムだしね。



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フレ
Posted byフレ

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