The Rolling Stones - The Rolling Stones No. 2

0 Comments
The Rolling Stones - The Rolling Stones No. 2 (1965)
The Rolling Stones No. 2 - Boxed

 60年代のレコードのリリースのされ方ってのはホント、後から見ると訳わからん状態になっている事も多い。ビートルズにしてもストーンズにしても英国だけでなくアメリカでのリリースが絡むからややこしくなるが、そのおかげでコレクターズアイテムが多数、初版オリジナルアルバムだと云々、など色々あるようだ。その辺はマニアックすぎるので、少なくとも音源に絞ってどうやって聴いていけば良いのだろうか?ってのが遥か遠くの島国の少年の悩みだった。自分がストーンズを聴く始めた頃はもう既に結構なカタログが出来上がっていて、英国リリースは、とかアメリカリリースだと、みたいなのが何となくあって、何かでダラダラと載ってる雑誌を見て、はて、どうするんだ?って悩んでた。

 そんなThe Rolling Stonesの英国での2枚目のオリジナルアルバムとなった「The Rolling Stones No. 2」。英国ではEPでのリリースもあったから余計にややこしくて、ストーンズのファーストが英国で出て、その後アメリカで曲順や曲目も変えてリリースされ、その次はアメリカが先に「12 X 5」をリリースしたから、その辺がちょいとダブる格好で英国で1965年に「The Rolling Stones No. 2」がリリースされたというお話。その辺、ストーンズもよく働いていたみたいで、アルバムを作る際にオリジナル曲は3曲程度、その他は勝手知ったるカバー曲で二枚目のアルバムを作っている。それが「The Rolling Stones No. 2」という作品になるが、アルバムジャケットは「12 X 5」と同じ写真が流用されている。まさかその二枚が同じ場所に並ぶなんて考えなかったのだろう。ジャケットだけで買う訳じゃないから別に同じジャケットでも良いけど、何かと混乱する元になる。特に初心者の頃はもう何だこれ?ってくらいに訳分からなかった。

 そして中身はと言えば、ホントに初期のストーンズってのはこういうの、実に上手い。これだけチープなサウンドでアレンジも何も無い曲なのに、こんなに熱くて素晴らしい演奏がよくも出来るものだと、ただただ驚くばかりの白熱したプレイが聴ける。楽曲がどうの、ってレベルじゃないから、単にプレイヤーとして素晴らしいバンド。オールドブルースそのままを若いエネルギーでもっと熱く演奏してたらこうなった的なスタンスが実によく分かる。ここでのキースはバックプレイだろうし、フロントでガンガンギター弾いてるのは多分ブライアン・ジョーンズで、そのギタープレイの素晴らしさたるや、往年のブルースメンと大差ないんじゃないかってくらいのモノだ。嗚呼素晴らしきブライアン・ジョーンズ、これこそストーンズの原点。初期二枚はホント、この後のストーンズのカッコ良さとは全然異なる素晴らしさがある。そんな楽曲群の中にあってのオリジナル曲のレベルの高さも注目すべき点。往年のブルースの3コードから発展したサウンド、ポップ的センスが入ってきた新しいブルース、そしてロック、という感触を普通に聴いてても実感するし、それはビートルズも同じだったが、そういう所から発展していった事が良く分かる。先日「CONFESSIN' THE BLUES」を聴いてからストーンズの初期二枚を聴くとその繋がりが大変よく分かって面白い。もちろん普通にブルースを聴いてからストーンズ聴いても同じくその凄さを実感できる。要するに昔から巷で言われていた事を自分自身でなるほど、と改めて納得しまくったという事で、このアルバムの素晴らしさをじっくりと体感。カッコ良い。







関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply