Confessin' The Blues

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Various Artists - Confessin' The Blues (2018)
CONFESSIN' THE BLUES [2CD DIGIPAK]

 オムニバスアルバムってほとんど聴くことないし、もちろん買うことも無かったんだけど、なるほど、自分の知らないバンドやアーティストを見つけるには結構良い手段だったんだな。映画のサントラなんかも同じだろうが、そこで聴いて気になったからアルバムを手にしてみた、なんてのと同じだからそりゃ自分なりに発掘しやすい手段だわ。そういう発掘方法にこれまで気づかなかった自分が何ともアルバム至上主義だったってことをマザマザと知りました。でも、どこかでそういう風に新しいバンドやプレイヤーを知ったりしているのはもちろん無かったことじゃないから、意識的にそういう探し方をした事ないというだけか。

 The Rolling Stonesの面々が…、ってミックとキースとロニーくらいだろうと思うのだが、選んだ古典的ブルース作品集、ってかさ、自分たちがガキの頃聴いてたブルースメン達の曲を選びまくったってだけのオムニバスアルバムなんだろうけど、それでもストーンズの面々がチョイスした、っていうのと、アルバムジャケットがロニー画伯作品という事で話題になり、またもの凄い評価を得ているらしい「Confessin' The Blues」というオムニバスアルバムを。いや、これ、音良いかも。あの時代のサウンドのクセにリマスタリングとかしてるのかな、立体感あって聞きやすいし、迫力が増してる。それだけでもストーンズのネームバリューは大きい。今までどうにも聞きづらいな、って思ってた古いブルースサウンドが思い切り生々しく豊かな音圧で迫ってくるんだから、改めてそのパワーに圧倒される。こんなに迫力あったのか、って聞き直したくらいだ。いやはや、ストーンズの連中が惚れ込んだってのは当然だろうよ、ってくらいにパワフル。そしてギターにしても歌にしても確かにロックで受ける衝撃と同じインパクトを受ける。やっぱブルースは面白い。

 マディにウルフ、ジョン・リーにチャック、チャック・ベリーはやっぱり革新的なR&Rフレーズだ。そして正にストーンズそのもの、って音が鳴ってる。リトル・ウォルターにボ・ディドリー、スリム・ハーポやマジック・サム、もちろんエルモア・ジェームスにビッグビル、ロバジョンやフレッド・マクドウェルにジミー・リード、オーティス・ラッシュやエディ・テイラーまでいる。凄いな。そしてどれ聴いててもミック・ジャガーの歌い方そのままだったりする。ギターも初期ストーンズなんて、ホントそのまんまだし、いや〜、こんだけストーンズとブルースメン達が並んだ音のクォリティで聴けると、正に親子な関係ってのがよく分かる。知ってるのばかりだし、今更聴いてもな、なんて思いながら手を出したけど、とんでもなくブルースの深さとストーンズとの近似性に気づいてしまって、ウハウハと楽しんでしまった。2枚組のボリュームだけど、もちろん大したことなく普通に聞けてしまいます。ホント、音良いから一気に聞けちゃうんだよ。飽きもせず。



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フレ
Posted byフレ

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