Otis Rush - So Many Roads : Live in Concert 1975

2 Comments
Otis Rush - So Many Roads : Live in Concert 1975
So Many Roads : Live in Concert

 ギターをぶら下げてふらりとライブハウスに行って、そこで出演しているバンドとジャムる、もしくは似たような連中とジャムセッションする、なんてギター弾きが出来たら面白いだろうなぁと。実際にはそんな事、ほとんど出来るはずもなく、そういう場にいることも無い。一部にはそういう事をやってるライブハウスもあるみたいで一度お邪魔してみたいなと思う反面、そんなとこ行って普通に遜色なくギター弾けるのか?ってのもあるから自信無きゃ無理だろうし、なかなか夢と行動と技術は一致しないものだ。バンドのセッションなんかだと普通にそういうのやってるけど、そりゃま勝手知ったるバンドのメンバーの中だからアレコレどうやっても纏まってくるから平気なんで、出来る技、そういう時にも普通にブルースが一番です。

 Otis Rushの1975年の初来日公演時のライブがレコードとしてリリースされている。「So Many Roads : Live in Concert」ってなタイトルで、実は1975年の日本公演を収録したライブアルバムで、日本では「ブルース・ライブ!」ってタイトルだったらしい。聴いているとすこぶる調子の良いオーティス・ラッシュのライブが熱気とともに聴けるって作品で、他にもいろいろな場所でのライブアルバムがあるんだけど、ここでの演奏はかなり白熱している部類でしょ。この人のギターはそのまま出てくるトーンが特徴的、普通と言えば普通だけど、それでいてこんだけのフレーズをキメまくるってのはなかなかいない。フレーズはもうロック的、ってかブルース・ロックでさんざん使われているフレーズが出てくるのが面白い。なるほど、こうやって使っているのか、と。しかし冒頭から日本語でのアナウンス、他でもいくつかアナウンスが入るという実に古き良き日本のライブ会場での姿が記録されてて面白い。作品として聴く時にはやや邪魔っぽく聞こえもするけど、そういうモンだ。

 オーティス・ラッシュってジミー・ペイジなんかがすごく影響されている人って印象だけど、実際こうしてギターを聴いていると、確かにそうだろうなぁって思うフレーズがビシバシと出てくる。息継ぎのフレーズみたいなのとかもそれらしいし、既にこの頃は同時代におふた方ともシーンに居たワケで、どう思ってたのかな、って興味は少々あるけど、どこか絵空事的にオーティス・ラッシュは見ていたのかもしれない。しかしギター、良い音してる。いや〜、こういうフレーズ、どんどんモノにしたいなぁ…、カッコ良い。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
photofloyd(風呂井戸)  
ブルースは・・・・

 私は、ロックの片隅を突いていながら・・・・少しずつブルースをかじってきました。今になってブルースってロックなのか、ジャズなのか疑問を持ちながら聴いています。
 フレさんのこのブログがイメージ・チェンジされていますので、改めて現行のブルース特集に期待して勉強させて頂いてます。どんどん深入りしてください、期待してます。

2019/04/29 (Mon) 18:39 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloydさん

聴く度に深みにハマってくるブルース、ようやく分かってきたのかも、って感じです。
久々にどっぷりと聴き漁ってますね、この辺。
で、やっぱり感情が揺さぶられるモノ、ってのが好きで、いや〜、深いっす。

2019/05/06 (Mon) 18:40 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply