Magic Sam - Black Magic
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Magic Sam - Black Magic (1968)
![ブラック・マジック[デラックス・エディション]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51AEY4LNMvL.jpg)
白熱のギターを聞かせるブルース、ソウルフルなハートを響かせるブルース、ラッパと軽快にゴージャスなパーティを楽しむブルース、モダンにファンキーに聞かせる中で一撃必殺のフレーズをカマしてくれるブルース、実に色々な角度からブルースギターの可能性を往年のブルースメン達は試していて、そのどれもがきちんと作品として残されているのだから、かなりアーティスティックな活動をしていたと云える。あまりそういう角度で捉えてブルースメン達のアルバムを語ることも多くないだろうけど、そういう風に捉えるとロックと同じく多様性に富んだジャンルになってるのかとも思う。芯が通ってるのは明らかにブルースだけどね。
Magic Samのオリジナルアルバムは2枚しかリリースされていない。当然それ以前のも含めてのライブアルバムや未発表曲集みたいなのは多数リリースされていて、そのライブがとんでもなく凄いので出る度に話題になり、その凄まじさが注目されていくのだが、今回はオリジナルアルバム2枚目にしての最後のアルバムとなった「Black Magic」です。これがまた、新たなる領域に突入しようとしている1968年の作品で、もともとファンキーなR&Bとの融合を果たしていたブルースメンだった所が更に加速してもっと幅広いR&Bを取り込んでいるというような作風。アルバムだけ聴いていると実に甘ったるい側面がクローズアップされているような感じすら受ける。メロディーにしてもサックスプレイにしても音のマイルドさにしても少々ブルースにしては物足りなさを覚える。しかし、当然ながらマジック・サムのギタープレイが出てくると、さすがだな…って唸らされるレベルで鳴るので一辺倒なブルースから脱却してのポップスアルバムとして売っていく事も前提に、また作品作りという面でも楽しんでいる様相を感じられる作品。
マジック・サムって歌も好きなんだろうね。ブルース系のハートフルなシャウトじゃなくてソウルフルなR&B的歌ってのかさ、そういうのが根底にあってのレコードっていう意識なんだろう。だからその意味ではR&Bシンガーを目指している、みたいなね。でも、ギターも凄いからこうなる、って云うあたり。まぁ、そんだけ才能に秀でた人がジャンルに縛られることもなく、自由にミックスして作品を作っていくってのが進化だ。そしてこのアルバムを最後にこの世を去ってしまったマジック・サム、もっともっと面白い事したかったんだろうな。
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白熱のギターを聞かせるブルース、ソウルフルなハートを響かせるブルース、ラッパと軽快にゴージャスなパーティを楽しむブルース、モダンにファンキーに聞かせる中で一撃必殺のフレーズをカマしてくれるブルース、実に色々な角度からブルースギターの可能性を往年のブルースメン達は試していて、そのどれもがきちんと作品として残されているのだから、かなりアーティスティックな活動をしていたと云える。あまりそういう角度で捉えてブルースメン達のアルバムを語ることも多くないだろうけど、そういう風に捉えるとロックと同じく多様性に富んだジャンルになってるのかとも思う。芯が通ってるのは明らかにブルースだけどね。
Magic Samのオリジナルアルバムは2枚しかリリースされていない。当然それ以前のも含めてのライブアルバムや未発表曲集みたいなのは多数リリースされていて、そのライブがとんでもなく凄いので出る度に話題になり、その凄まじさが注目されていくのだが、今回はオリジナルアルバム2枚目にしての最後のアルバムとなった「Black Magic」です。これがまた、新たなる領域に突入しようとしている1968年の作品で、もともとファンキーなR&Bとの融合を果たしていたブルースメンだった所が更に加速してもっと幅広いR&Bを取り込んでいるというような作風。アルバムだけ聴いていると実に甘ったるい側面がクローズアップされているような感じすら受ける。メロディーにしてもサックスプレイにしても音のマイルドさにしても少々ブルースにしては物足りなさを覚える。しかし、当然ながらマジック・サムのギタープレイが出てくると、さすがだな…って唸らされるレベルで鳴るので一辺倒なブルースから脱却してのポップスアルバムとして売っていく事も前提に、また作品作りという面でも楽しんでいる様相を感じられる作品。
マジック・サムって歌も好きなんだろうね。ブルース系のハートフルなシャウトじゃなくてソウルフルなR&B的歌ってのかさ、そういうのが根底にあってのレコードっていう意識なんだろう。だからその意味ではR&Bシンガーを目指している、みたいなね。でも、ギターも凄いからこうなる、って云うあたり。まぁ、そんだけ才能に秀でた人がジャンルに縛られることもなく、自由にミックスして作品を作っていくってのが進化だ。そしてこのアルバムを最後にこの世を去ってしまったマジック・サム、もっともっと面白い事したかったんだろうな。
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