Albert King - Born Under A Bad Sign
で、そんな影響下にある中でガキの頃から茶色いお酒=ウィスキーとかスコッチとかバーボンとかそういう類のものとジャズやらブルースやら、ってのをバックにいいオンナと一緒にツーショットで飲んでるシーンなんてのがかっこいいなぁ~って憧れてた。絵的にかっこいい、って思ってたからさ(笑)。そんなのを背伸びしながらやってたことももちろんあるけど、あんまり自分のスタイルとか身に染みてってのではなかったんだよな。気分はいいんだけど何かそこまで自分がハマり切れてない感じ。でもね、何となく歳を取ってちょっとだけ大人になってくると忘れかけてくるシーンだった。それがさ、ちょこっと前までのハマってた自分って落ち着く先って最終的にそういうトコロでねぇ…。まぁ、いいオンナっつうのが難しいんだが、いいオンナ、と一緒に素直に自然にスコッチ片手にブルースの流れるバーで飲んでたのさ。面白いモノでそういうシーンに浸れる時間ってのが自分的にあって、それって11時頃から夜中の2時頃なの。何か一番神秘的な時間で3時とかだとダメなんだよね。2時ってのが好きでさ、まぁ、そこから大人の関係へ…なんて行けばそれこそかっこいいんだけど、やっぱそうはならないワケで(笑)。いや、朝が好きじゃないから、深夜に別れるってのがいいんだよ、と勝手に思ってるけど実はそうならないだけかも(笑)。

…と、まぁ、くだらない映画の世界は良しとして、ふとそんな時にあまり意識していたワケじゃないけどバックでは凄く良いブルースが流れてた。ブルースってそもそもハマるシーンにハマる叫びだからさ、偶然とは云え聴き入ってしまったよ。そしてドーンとまた自分にハマる、みたいな(笑)。かなり飲んでたので記憶があまり定かではないが多分割とメジャーなブルースばっかりだったはず。ただね、その中でもうわぁ~って覚えてるのが「悪い星の下で」っていうアルバート・キングの名盤。今の自分、そのままだ~とか勝手に思ったから覚えてる(笑)。いや、歌詞なんて知らないけどさ、そのままだ~ってね。
1966年スタックスからリリースされたブルース界の超名盤。ロック好きの輩が聴いても絶対に効く一枚で、フレージングやら音のエグさやら魂の入り方が違うんだよな。ギターの一音一音がイチイチ心に刺さる。刺されまくるのでそのうち心地良くなってくるという恐ろしくサディスティックなアルバム(笑)。アルバート・キングはこの一枚でキングになったと云える一枚で、数多くのフォロワーを生み出すんだけど、有名なのはレイ・ヴォーンだね。そっくりだもん。それをさ、ビートルズがスタジオに籠もってる頃にドカーンと出しちゃうんだからねぇ、同じ年の作品でこうも違うかって思うくらい。
ブルース。こいつも今の自分には必要なサウンド。ギターってのはこうやって弾くんだよ、とマジマジと実感するジャンル。そして素晴らしいアルバム。いいね。

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