Buddy Guy - I Was Walking Through The Woods

2 Comments
Buddy Guy - I Was Walking Through The Woods (1970)
アイ・ウォズ・ウォーキン・スルー・ザ・ウッズ+2

 若い頃にもっともっとブルースを弾き込んでいれば良かったなぁとつくづく実感している。当然ロック好きだったからロック系統を中心に弾いてたし、その影響としてのブルースってのはもちろんあったけど、黒人ブルースをじっくりとホントに隅々まで聞いてコピーして自分のものにしたっていうのが実はさほどない。どこか途中で刺激不足でやっぱりブルース・ロックだ、とかロックだって方向に進んじゃってたからね。そういうのは血肉になってギタープレイでも普通に出てくる様な気が自分ではしてるけど、じっくりとブルースを弾く、流していけるってのがまだまだまだまだで…、だからこそ長い付き合いのブルースなのかもしれない。まだ人生は長い、取り組んでいけるウチに取り組まなければ…。

 Buddy Guyの1970年のチェスからのリリースとなった若い頃、60〜64年までの録音の編集アルバム「I Was Walking Through The Woods」にして、超絶名盤熱血盤キレキレ盤な素晴らしきアルバム。何がって、これ、もうブルースロックアルバムです。ジミヘン以上にジミヘンな姿が聴けるし、ジミへン以上のギタープレイも聴けるかもしれない。歌にしてもエネルギーと魂がそのままぶつかってくるという代物で、この頃バディ・ガイとしてはレーベル絡みで色々とあった様子だけど、そんな鬱憤も晴らしているのか、痺れる程の快作に仕上がっているので未聴のブルース・ロック好きメン達は是非とも聞いてほしい。いわゆる黒人ブルースってんでもなく、ブルース・ロックより本物のブルースって感じで聞けます。スタジオ盤なのにこんだけの迫力出せるのかってくらいの素晴らしさ。

 ジャケットに写ってるギターはSGだし、実際音を聴いててもハコじゃないエレキ系なのは間違いないのでこの類のギターが使われているサウンド、それもあってロック的ではあるか。んでもってフレーズがさ、この時代にあちこちで聴かれたようなフレーズが散りばめられている。やはり同時代のブルースメン達はプレイをどんどんと盗むんだろうな、聞き覚えのあるフレーズが結構出てくるもんね。面白い。ブルームフィールドも受けた影響ってのは大きかったんだなぁとかさ。そんな姿勢が若い頃のこのアルバムにはもっと出てきていて、凄いエネルギーが凝縮されて詰め込まれている。どの曲聴いても自分が聴きたい、って思ってるブルース・ロックバリバリのサウンドがそのまま、本物の音で出てくる嬉しいアルバム。ライブアルバムだけじゃなくて、こんなのが聴けるのはそうそう見当たらないだろう。口づさめるレベルまで聴き込んだらギター上手くなりそうだ。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
ぢゅん  

1960~1964までの録音なのですけど、、、

2019/04/27 (Sat) 01:58 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>ぢゅんさん

ですね。
ご指摘感謝です。故に、解釈がガラリと変わりました(笑)。

2019/04/27 (Sat) 08:24 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply