Freddie King - My Feeling for the Blues
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Freddie King - My Feeling for the Blues (1970)

白人が黒人のブルースをカバーしてレコードにする、ってのはいくつもある話だけど、黒人ブルースメンが同じ黒人ブルースメンの巨匠達の曲をカバーしてアルバムに残していくってのもあるんだよ。先日のアルバート・キングの作品なんかでもそうだけど、今回は同じキングでもフレディ・キングの作品で同じようにカバー中心の曲を弾き倒しているってのがある。果たしてどういう事情でそうなったのか、ってのはもう推測でしかないんだけど、それでも巨匠が巨匠のカバーを自己流で弾くってのは実に興味深いお話。
Freddie Kingの1970年リリース作品「My Feeling for the Blues」。この時代を聞いてピンと来た人はかなり鋭い。そう、キング・カーティス一派がこぞって参加している時期で、前作に続いてのジャズ・ファンクフュージョン近辺連中が揃いも揃って参加している。キング・カーティスがプロデュース、ダニー・ハサウェイが鍵盤で参加、そして若きコーネル・デュプリーもサイドギターで参加しているという始末。だからと言ってあの系統の音に仕上がっているかってワケでもないところがなかなか面白い。単純な3コードのブルース、しかも巨匠たちの作品中心で、このメンツ、どうとでもアレンジ出来ただろうけど、当然ながらフレディ・キングの思惑が強いアレンジに落ち着いたのだろうと推測。この辺の人達って皆そうなんだろうけど、自分たちが弾きやすいリズムとか展開ってあるハズ。当然その振れ幅はかなりあるとは思うけど、やっぱり心地良く弾けるってなると結構決まってくるんじゃないかと。だからこういう音のアレンジが中心になっているのでは、なんて。ま、そんな不器用でもなく何でも弾けちゃう気もするが。
アルバム的にね、そういうメンツに作らせているものの、しっかりとフレディ・キングの作品としてたっぷりと楽しめるギタープレイが入ってて、ちょい後の白熱ぶりとは異なるんだけど、ひとつづつが魂入ってて当然ながらのグイッと来るプレイ。ホーンセクションやら何やらもあるけど、全然そんなの飾りでしかないもん。それよりも普通にブルースメンバックのサウンドと演ってるよりもバンドに躍動感があるし、どこかバトルを挑んでいるかのような演奏にも聞こえるから、フレディ・キングの方もそこに負けちゃいかんとばかりに弾いてる。シェルター時代手前の音とは言え、そんなメンツに鍛えられての録音だったからか、それで目覚めたか、そんな感触すらする作品。んで、自分でもよく知ってる曲だらけでホント、フレディ・キングがこういうの演ってるんだ…ってマジマジと聞き入ってしまうアルバム。良いわ、とっても。

白人が黒人のブルースをカバーしてレコードにする、ってのはいくつもある話だけど、黒人ブルースメンが同じ黒人ブルースメンの巨匠達の曲をカバーしてアルバムに残していくってのもあるんだよ。先日のアルバート・キングの作品なんかでもそうだけど、今回は同じキングでもフレディ・キングの作品で同じようにカバー中心の曲を弾き倒しているってのがある。果たしてどういう事情でそうなったのか、ってのはもう推測でしかないんだけど、それでも巨匠が巨匠のカバーを自己流で弾くってのは実に興味深いお話。
Freddie Kingの1970年リリース作品「My Feeling for the Blues」。この時代を聞いてピンと来た人はかなり鋭い。そう、キング・カーティス一派がこぞって参加している時期で、前作に続いてのジャズ・ファンクフュージョン近辺連中が揃いも揃って参加している。キング・カーティスがプロデュース、ダニー・ハサウェイが鍵盤で参加、そして若きコーネル・デュプリーもサイドギターで参加しているという始末。だからと言ってあの系統の音に仕上がっているかってワケでもないところがなかなか面白い。単純な3コードのブルース、しかも巨匠たちの作品中心で、このメンツ、どうとでもアレンジ出来ただろうけど、当然ながらフレディ・キングの思惑が強いアレンジに落ち着いたのだろうと推測。この辺の人達って皆そうなんだろうけど、自分たちが弾きやすいリズムとか展開ってあるハズ。当然その振れ幅はかなりあるとは思うけど、やっぱり心地良く弾けるってなると結構決まってくるんじゃないかと。だからこういう音のアレンジが中心になっているのでは、なんて。ま、そんな不器用でもなく何でも弾けちゃう気もするが。
アルバム的にね、そういうメンツに作らせているものの、しっかりとフレディ・キングの作品としてたっぷりと楽しめるギタープレイが入ってて、ちょい後の白熱ぶりとは異なるんだけど、ひとつづつが魂入ってて当然ながらのグイッと来るプレイ。ホーンセクションやら何やらもあるけど、全然そんなの飾りでしかないもん。それよりも普通にブルースメンバックのサウンドと演ってるよりもバンドに躍動感があるし、どこかバトルを挑んでいるかのような演奏にも聞こえるから、フレディ・キングの方もそこに負けちゃいかんとばかりに弾いてる。シェルター時代手前の音とは言え、そんなメンツに鍛えられての録音だったからか、それで目覚めたか、そんな感触すらする作品。んで、自分でもよく知ってる曲だらけでホント、フレディ・キングがこういうの演ってるんだ…ってマジマジと聞き入ってしまうアルバム。良いわ、とっても。
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