Watermelon Slim - Church of the Blues

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Watermelon Slim - Church of the Blues (2019)
Church of the Blues

 知られざるブルースメンなんてそれこそ星の数ほどいるんじゃないかってくらいにネットでブルースメンを漁っていると出てくる。しかも若手だけじゃなくてしっかり古い時代から演ってます、でも全然シーンには登場してきませんでしたって人もこの時代になってどんどんと浮上して来てて、なんてのもあって面白い。そりゃ若い頃にシーンに浮上しなかったって事はそういうコマーシャル性が少なかったってことなのか、運の無さなのか分からんが、何かが不足していたのだろう。それが今の時代になると、コンテンツは何でも多けりゃ良いみたいなとこあるのかね。その辺は何とも分からん。

 Watermelon Slimって人の2019年の新作「Church of the Blues」。ジャケット見て分かるようにもう相当の爺さん。1949年生まれっつうからさ、もっともっと前にシーンに出てきててもおかしくなかった人。1973年にアルバムリリースしたのがデビューらしいけど全く知られていなかった、のか自分が知らなかったのか、だけど、あまり名前を聞いたことは無かった。そこからは21世紀になってからまたアルバムリリースし始めたのか、チョコチョコと枚数は出ている。今回はたまたまアマゾンリコメンドで出てきて、雰囲気ある人だな、って思って聞いてみたんだよ。そしたら見事にオールドタイムなブルースで、しかも結構カッコ良い。この人、ギターも弾くし、ハープも吹くというブルースメンでそのどちらもが見事な雰囲気を保ったプレイなのでモノホンの黒人ブルースメンと差がないくらいの出来映えを実感できます。どっちかっつうとハープの方がカッコ良いな。

 そうだよな、白人なんだよな。そういうの、忘れさせてくれるくらいにブルースしていて、なかなかハマれる。普通にブルース演ってるだけじゃなくてしっかりリフなんかも出してくるし、結構古臭さがある割にスパイスも聴かせているスタンスがユニーク。あとね、歌声がこの年の割に若いし、ちょいと細い、っつうか黒人しゃがれ系とは異なるうまい歌声、か。更にはバリエーション豊かな曲をやってるので、普通にBGM的にも軽快で楽しめる作風というのも持ち味なのかな。なかなか良いです。





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フレ
Posted byフレ

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