Snafu - Situation Normal

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Snafu - Situation Normal (1974)
シチュエーション・ノーマル

 ブルース・ロックってのはホント、一時期だけの話だったんで、そこが好きだ、ってなると結構聞く幅の広がらなさに困る。細々と続いているんでそのヘンを漁れれば良いんだけど、やっぱり70年代のには敵わないし、その雰囲気も今ではなかなか出しにくいだろうし、かと言って発掘音源がそんなにあるとも思えないからあるもんをひたすら聴き潰すってトコになるのか。自分も色々とギタリストからコレかコレか?って探すんだけどね、そうそう上手くは見つからないのが現実、それでも発見はあるからそんなのもどんどんと肥やしにしていっちゃうのだが…。

 Micky Moodyも結構なブルースギタリスト、そしてブルース・ロックからどんどんと進化した人だったなぁ、と思って、そもそもブルースから始まってる人だから初期作品とかだったら結構そういうギター聴けるんだろうよ、ってふと見つけたのがSnafuのセカンド・アルバム「Situation Normal」1974年リリース作品。そんなに印象に残ってなかったから無茶苦茶ブルース・ロックってんじゃなかったんだろうな…って聴き直していると、確かにブルース・ロックではなかった(笑)。ファーストは結構なブルースロックだった気がしたけど、ここまでゴチャゴチャだったっけかな…と。ミッキー・ムーディのギター自体はブルース・ロックなんだろうけど、楽曲のバリエーションが恐ろしく広くて、そこにギターを合わせてるもんだから一辺倒なブルース・ロックにはならないのだな。ファンクなのからカントリーチックなのからアメリカツアー後だからかもしれないけど、妙にアメリカ情感に振れる雰囲気な曲が多い。時代的にスワンプやレイドバックな頃だからかもしれないが、どうにも面白味には欠ける。

 ギター的なのを期待して聴くとそういう話だけど、普通にSnafuというロックバンドの二枚目の作品として聴くと、ここまで舵を振り切りながら新たな世界観を目指して進んでいる、しかもこういう面々でそこに行こうとしているってのは全員が新たな境地を開拓していかないと、という意思表示でもあろう。その意味では妙なバランスを保ちながらバンドを進めているという作品として受け止められる。好みかどうかと言えばそりゃ全く好みじゃないんだけどさ(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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