Fleetwood Mac - Blues Jam in Chicago
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Fleetwood Mac - Blues Jam in Chicago (1969)

ブルースが根っこにあってこそロック、と信じていたけれど、実際それは70年代初頭のロックまでのお話でしかないのかもしれない。もちろんブルースが好きで今でもフォロワー達がいて様々な新たな試みに挑戦しながらもブルースを弾いている人達が多いのはあるし、それを好んで聴いている自分みたいなのもいるのは判ってるけど、根本的な所ではやっぱり70年代初頭にシーンにいたギタープレイヤー達が最も影響を受けたのがブルースであり、それがロックの礎になっているからロックはブルースの子供だ、的な所がある。今にしてみるともちろんそこから何世代も経っているからそういう血も薄れてきてて、そもそもロックが消えているみたいな状況ではあるのだろうが…。
Fleetwood Macのブルース好きってのは相当なもので、ストーンズのブルースメン好き以上かもしれない。当然ながらそんな大御所たちとセッションできたら良いだろうな、ってのはストーンズも同じで、実際に実現してるし、クラプトンにしても早々に色々なブルースメンたちとセッションを行っている。そしてフリートウッド・マックの面々も1969年の時点で、即ちマック全盛期のピーター・グリーン在籍時に颯爽とチェススタジオに飛び、大御所たちとセッションした記録を多数残している。この辺りの算段はもちろんマイク・ヴァーノンとウィリー・ディクソンに依るものらしいが、なんとも夢のあるお話、というか実現してるんだから良いよね。アルバムではジャケットは色々と出ているみたいだけど、「Blues Jam in Chicago 1」「Blues Jam in Chicago 2」ってタイトルで2枚、もしくは2枚組でもリリースされているみたいだけど、かなりの好盤。
当然ながらマックの面々の気合の入り方は大したもので、対するオーティス・スパン、バディ・ガイ、ウィリー・ディクソンあたりの方は楽しくセッションしていたという所か。何せ彼らからしたらシカゴのチェススタジオなんて家みたいなもんだしね。それでも、これ聴いてると当然ながら本場のブルースの雰囲気たっぷり出ててピーター・グリーンのカマしぶりの見事さなんてのは分かる。まぁ、全員好きさ加減出まくってるからそのマインドだけでも十二分なものだろうが、そんな気負いがしっかりと録音されている。曲はもちろんカバー曲中心だから好きで知らなきゃ出来ないだろうけど、当然それも熟知した上での録音、完全に成り切ってるね。
面白いのはどれだけやって成り切っててもこの音のチープさはフリートウッド・マック的と言うか英国ブルース的なのかもしれない。黒人ブルースメンの作品でもそんなに音変わらないけど、何か違う部分はある。ただ、それでももう十分。そんな好き具合がきちんと分かるし、ついつい惹き込まれて聴いている自分があるのも当然で、なんのかんの言っても、これ、面白い作品、セッションです。

ブルースが根っこにあってこそロック、と信じていたけれど、実際それは70年代初頭のロックまでのお話でしかないのかもしれない。もちろんブルースが好きで今でもフォロワー達がいて様々な新たな試みに挑戦しながらもブルースを弾いている人達が多いのはあるし、それを好んで聴いている自分みたいなのもいるのは判ってるけど、根本的な所ではやっぱり70年代初頭にシーンにいたギタープレイヤー達が最も影響を受けたのがブルースであり、それがロックの礎になっているからロックはブルースの子供だ、的な所がある。今にしてみるともちろんそこから何世代も経っているからそういう血も薄れてきてて、そもそもロックが消えているみたいな状況ではあるのだろうが…。
Fleetwood Macのブルース好きってのは相当なもので、ストーンズのブルースメン好き以上かもしれない。当然ながらそんな大御所たちとセッションできたら良いだろうな、ってのはストーンズも同じで、実際に実現してるし、クラプトンにしても早々に色々なブルースメンたちとセッションを行っている。そしてフリートウッド・マックの面々も1969年の時点で、即ちマック全盛期のピーター・グリーン在籍時に颯爽とチェススタジオに飛び、大御所たちとセッションした記録を多数残している。この辺りの算段はもちろんマイク・ヴァーノンとウィリー・ディクソンに依るものらしいが、なんとも夢のあるお話、というか実現してるんだから良いよね。アルバムではジャケットは色々と出ているみたいだけど、「Blues Jam in Chicago 1」「Blues Jam in Chicago 2」ってタイトルで2枚、もしくは2枚組でもリリースされているみたいだけど、かなりの好盤。
当然ながらマックの面々の気合の入り方は大したもので、対するオーティス・スパン、バディ・ガイ、ウィリー・ディクソンあたりの方は楽しくセッションしていたという所か。何せ彼らからしたらシカゴのチェススタジオなんて家みたいなもんだしね。それでも、これ聴いてると当然ながら本場のブルースの雰囲気たっぷり出ててピーター・グリーンのカマしぶりの見事さなんてのは分かる。まぁ、全員好きさ加減出まくってるからそのマインドだけでも十二分なものだろうが、そんな気負いがしっかりと録音されている。曲はもちろんカバー曲中心だから好きで知らなきゃ出来ないだろうけど、当然それも熟知した上での録音、完全に成り切ってるね。
面白いのはどれだけやって成り切っててもこの音のチープさはフリートウッド・マック的と言うか英国ブルース的なのかもしれない。黒人ブルースメンの作品でもそんなに音変わらないけど、何か違う部分はある。ただ、それでももう十分。そんな好き具合がきちんと分かるし、ついつい惹き込まれて聴いている自分があるのも当然で、なんのかんの言っても、これ、面白い作品、セッションです。
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