Tim Donahue - Voices in the Wind

0 Comments
Tim Donahue - Voices in the Wind (1997)
Voices in the Wind

 ポール・ロジャーズって人は屈指のシンガーだからか、他の人とのセッションや今では他の人の歌でもある程度歌ってしまっていて、それがまたすべてポール・ロジャーズ色になっちゃうから良いんだけど、ちょいと前までは自作ばかりだったし、他の人とのセッションなんてのは90年代から目立つようになったくらい。もちろんアルバム「Muddy Water Blues」で多彩なギタリストを集めてからの話になるけど、それ以降には数多くのセッションで歌ったりしている。更にはこの新人の驚異的ギタリストのボーカルも務めてしまうという…、どういう過程から参加することになったのか不思議ではあるけど、今となってはこういう作品が残されているのは実に興味深い。

 Tim Donahueというバークレー卒業のハーブギターを弾きこなしてスティーブ・ヴァイの教え子、と肩書多数を持った若者の最初のアルバム「Voices in the Wind」が1997年にリリースされたのだが、そこで4曲にボーカルで参加しているのがポール・ロジャーズ。まぁ、正直言ってポール・ロジャーズの歌入り曲しか聴かない、と言うか他の曲聴いてても単なるインストにしか聞こえないし、それもハーブ的な音色のするギターが軽やかに流れているというような作品なので、多分物凄く上手いし音楽的な所でも非凡な才能が炸裂しているとは思うんだけど、その分普通に聞けてしまって、じっくり聞けばそりゃ色々と聴き応えはあるのだが…。

 ってことでバラード中心にポール・ロジャーズの歌声が冴え渡る。普通にロックな曲でも完全にポール・ロジャーズ節にしか聞こえないんだからティム・ドナヒューももどかしかったんじゃないか。出来上がった作品を聴いた時にはその出来映えに喜んだだろうけど。ただ、無名の新人ギタリストの名前がポール・ロジャーズの参加によってその手のリスナーに知られたのは圧倒的にあるだろう。自分だってそうじゃなきゃ知らなかっただろうし。まぁ、そういうの気にしないで作品として聴いているとこのギタリストの器用なスタイルはヒシヒシと実感できるし、きちんと世間にも出ていけたテクは当然あったんだから今無名なままなのは当人次第だったってことか。それでもポール・ロジャーズの歌は素晴らしい存在感だ。







関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply